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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 53

昼休み。

帝は玲二と入れ替わるようにして、屋上へと向っていた。
途中で玲二に会った時、

「あ、帝!この〜裏切り者〜〜〜!!」
「お前が悪い。俺まで巻き込むな!」

とか言って、いつもの漫才?をしていたが、結局一緒に居た蓮や留奈に止められてしまった。

「そうですわ。玲二が悪いんです。」
「留奈ちゃ〜ん、冷たいなぁ。」

そう言って、玲二がドサクサに紛れて蓮の肩に手を置うとすると…

ゴン!!

「げふ。蓮ちゃ〜ん、酷い…」
「自業自得。さっさと教室に戻りなさい!」
玲二は頭を擦りながら教室へと歩いていった。

教室

「いたた…まったく、美由ちゃんといい、蓮ちゃんといい、手加減しないんだから」
文句を言いつつ玲二が教室に入ってくると、さっそく男子が冷やかし始める。
「おっ、スケベ大魔王が帰ってきたぞ!」
「千穂ちゃんとのダンスは楽しかったか?」
女子からも冷たい視線が浴びせられるが、玲二は気にせずに自分の席に座ろうとすると、
「玲二、遅かったな。さっき携帯が鳴ってたぞ」
豊が話し掛けてくる。
「携帯?おっ!麻衣ちゃんからのメールだ…なになに…
可愛い女の子を三人紹介します。今日の放課後、フェアリーパラダイスに来て下さい…
だって…おい!豊やったぞ!麻衣ちゃん可愛い子紹介してくれるって!今日はついてる♪」
などと浮かれている玲二。
実はこれは堀池加奈が考えたシナリオで、麻衣が紹介する三人とは優里達のことだったのだ。
玲二からメールを受けた麻衣が真由に見せた所、加奈に相談しようということになった。
加奈は玲二を懲らしめてやろうと考えたのだ。

玲二の試練はまだまだ続く…
 


「むふふ…ああ…放課後が楽しみだなぁ」
携帯を見て以来、玲二の表情が明るい。流石に隣に座って弁当を食べる豊も呆れ顔だ。
「そんなに嬉しいのか?」
「当たり前だろ?折角麻衣ちゃんが紹介してくれているんだぞ。行かなきゃ失礼じゃん」
「ま、お前がそう言うならな。」
実は豊も麻衣からメールを受け取っていた。
加奈が玲二を懲らしめようと画策しているのを事前に送っていたのだ。
その後、『後で2人っきりでどこか行きません?』と。
(まぁ、玲二もこれで女ぐせが直れば同じか)
豊も玲二の女好きにも困っていたので、加奈達に協力する事になった。


その頃、帝は屋上にいた。
お昼の弁当も食べ終り、蓮や留奈に挟まれながら修学旅行のパンフレットを見ていた。

「な、なぁ、2人とも。もうちょっと離れてくれないか?」
「「どうして(ですの)?」」
そう言いながら二人は擦り寄ってくる。
「あのさ、パンフレットが見れないんだけど」
「それなら心配ないですわ。私が島の名所を案内しますから、パンフレットを見る事はないのですよ」
それは、まぁそうだけど…

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