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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 45

「いいなぁ。くぅ〜和美ちゃんのブルマ姿。すっごく可愛くてさ…帝もそう思うだろ?」
「…う、ま、まぁな。」

う〜ん、確かに和美は可愛い。
蓮と留奈のブルマ姿は何度も見てるけど、和美のブルマ姿は初めて見たとあって新鮮だ。
長い髪を途中でピンクのリボンで結んでいるのもなかなか…
おっと、考えていたら何だか騒がしいぞ。

「さぁ、この調子よ。どんどん行きましょうね。」
蓮が声を上げると、オー!!という掛け声が返ってくる。
ピーーー!!
笛が鳴り響くと、また一斉にそれぞれの動きが激しくなる。
動きの中心は蓮だ。盛んにドリブルで相手を翻弄している。
「和美ちゃんっ!」
蓮から和美にパスが通る。絶好のスリーポイントシュートに黄色い声があがる。
「はいっ!」
和美が両手を使って放ると、ボールは綺麗な放物線を描いてバスケットゴールに
入ってしまった。
ピーーー!!
「うぉ〜!!すげーよ。和美ちゃん。」
途端に玲二がはしゃぎだす。こらこら他人に見つかるだろ?
そんな覗き2人を余所に、蓮は和美に刺激され更にやる気になっていた。
身体能力は女子のレベルを超え、負けん気の強さも人一倍。
確かに球技は苦手目だが、男子として素晴らしい身体能力を持っている帝と張り合えるのだから大したものである。
当社比1.2倍やる気を出した蓮、そして和美のコンビネーションは次々と華麗なプレイと得点を重ねていった。

……が、しかし……しかしだ……蓮や和美より更に目立っていたのが留奈である。

蓮と和美が天性の身体能力を持っているならこちらは天性の運動音痴。
動きはトロい、反応はニブい、ドテドテと走り何も無い所でコケる。
まあ、巨大な胸で足元が見えてないからと言うのもあるのだが、それを差し引いても酷すぎる。
パスを受ければ顔面キャッチ、ドリブルすれば顔面ドリブル、シュートすれば顔面シュート(?)……常人には真似できぬ数々の曲芸はある種の才能と言えるかもしれない。
しかし、留奈が可愛い叫び声を上げながら尻餅ついてコケる様は、少なくとも男子の好感度は下げないのだが……

ここに1人、留奈がコケる度に萌える玲二。
彼だけじゃなく留奈のドジっ子ぶりならどんな男子も萌えさせてしまうが……

横で帝は多少不機嫌である。
不機嫌でも視線は留奈の奔放に揺れる胸に固定なのだが、独占欲の強い帝にとっては友人であれ留奈に注目されるのはいい気がしてない。
そんな時、留奈のシュートは明後日の方向、何故か自陣の方向に飛んでいき……力だけは強いものだからボードで勢い良く反射して見事に留奈の後頭部を捉える。
ぼすっ!っと凄い音で無防備に喰らった留奈は、見事なまでに前のめりに倒れた。

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