PiPi's World 投稿小説

朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 40
 42
の最後へ

朝、目が覚めると……☆第2章☆ 42

「心配すんな。いくら俺でも親友の彼女に手ぇ出したりしねぇよ」 
玲二がそう言っても豊は納得出来ないようだったが、しぶしぶ麻衣ちゃんのメアドを教えていた。
「サンキュー♪じゃあこれは用済みだな」
玲二はそう言うと、携帯から豊と麻衣ちゃんのデータを消している。それを見た豊はホッしたのかそのまま席に戻ってしまった。

豊が行ってしまった後、
「玲二…麻衣ちゃんへの相談って何だよ?」
気になった俺は玲二に聞いてみた。
「あぁ、麻衣ちゃんに可愛い子を紹介してもらおうかと思ってさ♪」
玲二は事も投げにそう答え、
「もうすぐ修学旅行だろ?麻衣ちゃんみたいな可愛い子の友達なら可愛いに決まってるじゃん♪類は友を呼ぶって言うしな。あぁ楽しみだなぁ♪」
玲二の女好きにはさすがに呆れて、俺は何も言えなくなった。
いったい何人口説けば気が済むんだお前は?
少しは真面目に一人に絞れよな、豊みたいに……
まぁ、俺も人のことは言えないが……
「では早速、麻衣ちゃんにメールでも…」
玲二は、早々にメールを打ち込んでいる。いいのか、こんな時に。
「よし!送信完了っと。」
玲二に見せてもらうと、携帯には、数秒ほどで『メールは正常に送信されました』というメッセージが液晶画面に表示された。
「これで麻衣ちゃんから返事がくれば…むふふ…」
携帯画面を見ながらニヤつく玲二。まったく…。
俺が半ば呆れながら玲二を見ていると、
「帝、こんな所にいていいのか?次は体育だろが。」
豊が俺に話かけてきた。手にもっているのは、何かの袋…
「あ、そうか。やばい、時間は?」
「あと5分しかないぞ!いそげよ」
辺りを見回すと、もうとっくに皆は着替えて移動を始めていた。
何もしていないのは、俺と玲二だけだ。
やばい、やばい。のんびりしていると、着換える時間がねぇ。
「おーい、玲二。いそげよ!時間がないぞ!」
「あ、やばい。わわ…ま、いいや。麻衣ちゃんからのメールの確認は後々♪」
俺達は急いで、着換えるとグランドに向って走っていった。


「1、2、3、4――」

グラウンドの一角、体育教師の号令で、俺達は準備運動を行なっていた。
「5、6、7、8――」

 男子は外でサッカーをやることになっている。女子は体育館でバスケの授業だ。
 玲二が、準備運動をしながら俺に話し掛ける。

「はぁ、和美ちゃんのブルマ姿…見たいよなぁ」
「お前なぁ…ちったぁ真面目にやれよ。」 
 そう言いながら俺も想像したりする。
 巽野宮高校の女子体操着は、上は首や袖口が赤く下はブルマが定番。近隣の学校では…たしか、隣町の坂崎高校以外は、もう見られない貴重な存在らしい。そのせいか、けっこうその手のマニアの間では垂涎の的というのが、玲二から聞いている。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す