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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 41

玲二は相変わらずだが豊は変だった。何故か上の空で、話し掛けても返事もしない。時折、妙な笑みを浮かべては、クラスの皆から気味悪がられている。
玲二に聞いても、
「気にするなよ♪」
と意に介していない様子。
どうやら昨日、メイド喫茶で何かあったようだ。和美に聞いてみようかな?

キーンコーン♪カンコン♪

「はい!今日はここまでね♪」
「先生!ここの所なんですけど…」
麗華さんの授業が終わると、優等生の樫原と祐天寺が早速質問にいっている。祐天寺はごますり目的も有るだろうが…
俺は、昨日メイド喫茶で豊に何があったのか和美に聞こうとした。
その時、
「みーかーど♪面白いもの見せてやろうか?」
玲二がニヤつきながら携帯を出して俺に言ってきた。
「何だよ?面白いものって」
「くっくっく(笑)…いいから見てみろよ。豊がおかしいのが分かるから♪」
玲二が俺に見せてきたのは……豊と可愛い女の子が一緒に写っている写メ。
この子ってたしか……
「玲二…この子、この前真由達と一緒に来た…」
「そうだよ♪桐谷麻衣ちゃん。可愛い子だろ?」
麻衣ちゃんの口元についた何か(白いもの…クリームかな?)を指で掬って、自分の口に運ぶ豊。その姿が連続で撮られている。これはどうみても……
「どうよ帝。豊が惚けてる理由が分かるだろ?麻衣ちゃんにゾッ〇ンLOVEなんだよ。豊の奴は♪」

玲二…お前…何でシ〇ガキ隊なんて知ってるんだ?

「れー!いー!じー!」
地獄の底から聞こえてくるような声に振り向くと、鬼の形相の豊が…

豊…お前は大〇神か?

元々ゴツイ顔の豊だが、真っ赤な顔がまるで赤鬼のようで…角が生えているように見えるのは気のせいか?
「玲二!お前って奴はー!!隠し撮りなんかしやがって!何のつもりだ!」
「何のつもりも何も記念だよ。豊に初カノが出来た記念♪」
玲二は、豊に睨まれても動じることもなく、サラッと言って退ける。
「き、記念だと?」
「そうそう♪あの女嫌いの豊ちゃんに初カノが♪…これは大ニュースだぞ。中学の時の仲間に見せたら…想像しただけで…くっくっく♪」
玲二の言葉を聞いて豊の顔が青くなった。赤鬼から青鬼へ…

う〜ん、まさしく大〇神

がっくりとうなだれる豊。玲二を睨むと、
「どうすれば消してくれるんだ?」
豊の言葉を聞いた玲二はニタリと笑うと、
「麻衣ちゃんのメアドと交換な♪」
俺は、玲二だけには弱みは見せちゃいけない、この時ハッキリとそう思った。
「ま、麻衣ちゃんのメアド?…何でお前が麻衣ちゃんの…お前まさか…」
豊の表情が怒りに震えて赤くなってくる。それを見た玲二は、
「おいおい!勘違いするなよ。別に麻衣ちゃんに手を出そうなんて気はないぜ。麻衣ちゃんに相談があるんだよ!」
「そ、相談だと?本当だろうな!もし麻衣ちゃんに手を出したら…お前でも許さんぞ!」

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