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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 38

「ふうん、そうなんだ。案外彼も鈍いわね。」
智美から事情を聞いて、優里も納得する。
智美はと言うと、にが笑いしている。
「ふふっ…智美ちゃん、彼には気を付けなさいよ。」
「ふふ…心配してくれてありがとね、優理。」
2人はレジの前で笑い合った。
 
………

一方、豊は麻衣の家の近くまで来ていた。
「凄い塀だなぁ、中が全然見えないよ。どんな人が住んでるんだろうね」
「そ、そうですね」
麻衣は冷や汗を掻きつつ豊と歩いていた。
実は、この塀の中にある屋敷こそが麻衣の家なのだ。桐谷家は旧華族の家系であり、この近所では有名なお屋敷だった。麻衣は正真正銘のお嬢様ということである。

「あ、あの!豊さん」
突然、麻衣が声を上げた。
「えっ!何?麻衣ちゃん!?」
驚いた豊が聞くと、
「ここで大丈夫です。あの角を曲がった所なので」
麻衣はそう言うと塀の角を指した。
「そうなの?じゃあ…また明日ね」
「はい!送っていただいてありがとうございました☆」
麻衣は笑顔で手を振り豊を見送ると、大きな塀の向こう側にある家へと入っていった。

次の日の朝

「帝、早く起きて!遅刻しちゃうよ」
「帝!早くしないと置いていきますわよ!」
「帝ちゃん、早くしてね!」
「帝さん!先に行きますよ」
「みーくんのお寝坊さん♪」
「ち、ちょっと待ってよ!」
俺、金沢帝は寝坊して皆に起こされていた。
まったく、蓮や留奈まで大声を出すなよ。…恥ずかしいじゃないか。
「ふぁあ〜〜〜眠いぃ〜」
「帝、何言っているの?準備はできたの?先に行くわよ。」
「わわ・・そうだった!!」
俺は慌ててトイレに駆け込んで用を足すと、急いで制服に着替え、リビングに入る。
「帝ちゃん、急いで。ほら、朝食よ」
「わわ!飛鳥さん、ごめん!」
俺は、飛鳥さんに平謝りしながら、用意してあった朝食のパン手に取ると、
「それじゃ、行ってきま〜す」
パンを口に挟みながら、鞄をひっかけ、靴を履き、玄関から飛び出した。
「わわーーー皆ぁー待ってくれぇ!!」
「「「「遅ーーーーい!!」」」」

先に行った蓮達が呆れた顔をしている。そうは言ってもなぁ。
昨日は、さんざん相手にしてやったじゃんかよ。冷たいなーー。
そう…俺は先日の麗華さんとの件もあって、昨日は蓮と留奈の2人を相手にしていた。
まぁ2人とも相当の欲求不満だったのか、夜遅くまで相手にしてしまった。
お陰で俺は、今も寝不足だ。それにしてもお前ら、いつ寝たんだ?

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