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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 36

「あーーーひどっ!!あたしは絶対に似合うもん!」
「どうだかな〜〜。」
「絶対に似合う!!」
綾女は桜を睨んだまま、頬を膨らましている。
「もう2人して…やめなさい。みっともない!!」
優里が呆れて止めに入る。
流石に2人とも、しぶしぶ「「はーい」」と返事をするしかなかった。
その様子に智美は…
「ふふっ…2人とも相変わらずね。優里ちゃんも大変でしょ?」
くすくすと口に手を当てて笑っている。
「ふふふっ。そうなのよ〜これじゃ、私が2人のお守しているみたいなのよね。」
「あーーー優里ちゃん。綾女ちゃんと一緒にしないでよね。」
「優里ちゃん、ひど〜い!智美ちゃん、違うってばぁ〜」
先程とは、うって変わって智美と優里の間が和やかになる。
綾女や桜の抗議を他所に2人は笑い合ったのであった。
 
その頃、豊と麻衣は……

「あっ!いけない」
時計を見た麻衣が急に声を上げた。
「どうしたの?麻衣ちゃん」
豊が不思議そうに聞くと、
「豊さんごめんなさい。私もう帰らないと…」
そう言って謝る麻衣。豊が時計を見てみると午後5時を回った所だった。更に麻衣は話を続ける。
「門限があるんです。6時までに帰らないと母に叱られるんです」
「そ、そうなの…」
明らかにがっかりする豊。そんな豊を見て麻衣は、
「ごめんなさい…先に言っておけば良かったんですけど…」
「い、いや…それじゃ、しょうがないよ。水着は…また明日だね」
「はい…本当にごめんなさい」
申し訳なさそうに謝る麻衣。すると豊は、
「麻衣ちゃん気にしないでよ。明日またここで会おう。それから水着を選びに行こう」
「はい!豊さん」
麻衣は瞳に涙を浮かべながらにっこりと微笑んだ。
麻衣のそんな姿に豊は、
(か、可愛い…なんて清い心を持ってるんだろう…俺が守ってやらなくちゃな…)
豊はこの時、麻衣をずっと守っていこうと固く決心した。
「あの〜〜豊さん?」
麻衣が覗き込む。
「ま、麻衣ちゃん。あ、あのさ、俺、会計を済ましとくから、先に行っていて。」
「はい。」
麻衣は笑顔で、入り口へと向かった。
「麻衣ちゃ〜ん。もう帰るの?」
梓が気がついたのか、麻衣に話し掛ける。
「梓ちゃん。うん、もう帰らないといけないからね。」
「じゃぁ、梓も帰る。まーちゃん、一緒に行こう。」
「あ、ちょ、ちょっと、あっちゃん!」
梓に手を引かれ、真由も席を立つ。

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