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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 33

「あの…玲二さんとあの人とはどういう関係なんですか?」
と真由が聞くと、
「あぁ、優里のこと?彼女ね木ノ内優里って言うんだけど、別に玲二君とは何の関係もないのよ。あたし達ね、加奈の紹介で知り合ったの」
綾女がそう答える。
「真由ちゃんだっけ〜?あなた玲二君のこと好きなの〜?」
突然、桜にそう言われた真由は焦って、
「違います!ただ…」
真由はチラッと玲二の方を見る。
「あー分かった!玲二君に口説かれたんだ!そうでしょ?」
桜は真由にそう指摘する。
「えぇ…まあ…」
真由は曖昧に答える。
「玲二君ってそうなんだよね〜。綾女ちゃんも優里ちゃんも皆、口説かれてるんだよ」
「そ、そうなんですか?」
桜にそう言われた真由は驚きを隠せなかった。
「玲二君にとっては挨拶みたいなもんじゃないかな?でも優里は真面目だから…」
「優里ちゃん怒っちゃて〜。前にもあったんだよね〜」
綾女と桜はクスクスと笑いながら玲二の方を見ている。

(玲二さんってそういう人だったんだ…)

真由は本当の玲二の姿を知って呆れていた。
「あら?優里ったら」
「玲二君も可哀想に。あの様子だと、優里にたっぷりとしぼられるわね。」

綾女と桜はクスクスと笑いながら玲二の様子を見ている。
真由も2人と一緒に見ていると
「ねぇねぇ、まーちゃん。れーくんを助けないの?」
梓が聞いてくる。
「しっ!それよりもあっちゃん、玲二さんの事はほっといて、席に戻ろうよ。」
「えー!?まーちゃん、そんな事をしていいの?」
「知らない!もう、玲二さんったら」
真由は頬を膨らましながら、梓の手を引いて席へと戻っていく。
流石の真由も今回ばかりは、玲二に呆れたようだ。
 
1時間後‥‥

優里に解放されたらしい玲二が戻って来る。
「大変だったね、玲二君」
「玲二くん、ご苦労さま〜」
席に戻る途中、綾女と桜が声を掛けてきた。
玲二は、君達のせいだろ、と思ってはいたが敢えて言わなかった。
そして自分達の席に戻ると、早速真由に話しかける。
「いや〜参ったよ。優里ちゃんに怒られちゃった、ハハハ」
「……」
「あの〜真由ちゃん?」
しかし、どうも反応がなく心配になる玲二。
すると、
「…そうですか…良かったですね…」
真由からはなんとも冷たい言葉が返ってきた。
(うわぁ〜真由ちゃんが怒っている……)
真由の背後から怒りのオーラーが沸々と出ている。
普段見せない真由の態度に、玲二は冷や汗が出ていた。
「……玲二さん。」
「は、はい…」
しどろもどろになる玲二。
「……無理…しないでくださいね。」
「……へっ!?」
真由の言葉に玲二の目が点になる。
余程意外な言葉だったらしい。真由は言葉を続ける。
「玲二さん、女の子は傷つきやすいんです。やたら女の子に声を掛けないでください。私からのお願いです。」
「……真由ちゃん。」

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