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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 32

優里達の席を通り掛ろうとすると‥‥

「ああっ!玲二くん」
玲二は桜と目が合ってしまった。桜の声に綾女も加奈もそして優里までが一斉に玲二を見る。
(し、しまった!気付かれた〜)
玲二に気付いた優里、すると優里は玲二を見てこう言った。
「玲二君、あなたどうしてここに?一人…じゃないわよね?誰と一緒なの?」
「あっ…いや…それは…その…」
しどろもどろになる玲二。
その時、真由が玲二に声を掛けてきた。
「玲二さんどうしたんですか?…お知り会いですか?」
優里が真由の方を見る。そして…
「ふうん。玲二君、今度は年下の子とデートなの?しかも中等部の子じゃないの!まったく…」
冷たい表情と声で優里は玲二を見る。
「あ、これは……」
(うわぁ真由ちゃん。なんてタイミングの悪い時に)
「玲二さん、何の事です?説明してくれますか?」
「ま、真由ちゃん。こ、これは…」
途中で何も言えなくなった玲二に、さらに追い討ちがかかる。
梓が心配して駆け寄ったからだ。
「ねぇねぇ。れーくん、どうしたの?あれ?皆して何しているの?」
「あうう!」
梓の言葉に、思わず玲二が仰け反る。
「玲二君…まさかこの子も?」
優里の表情に一層冷たさが増す。
「あなたちっとも変わってないのね。ちょっとここに座りなさい」
優里はそう言って隣の席を指す。
「え?優里ちゃん…それは…」
「いいから座りなさい!」
「は、はい!」
強い口調で言う優里に思わずそう答え、席に座る玲二。
真由は訳が分からず、
「加奈さん…あの…これって一体…どういうことなんですか?」
目の前にいた加奈に聞いてみる。
「え〜と…それはね…」
加奈はなんとなく歯切れが悪い。
「まぁまぁ、ここじゃなんだからとりあえず向こうに行こうか?」
「えっ?えっ?なんですか?」
綾女は真由を連れて行こうとする。
「はいはい、あなたもあなたも」
「えっ?なになに?れーくんどうしたの?」
綾女と桜は戸惑う真由と梓を促し、優里達から離れて他の席へと連れていってしまった。
残された加奈は、
「まったく玲二ったら…しょうがないんだから…」
一言そう言うと、別の客の元へと行ってしまった。
玲二はこの後、優里に1時間程説教されることになるのだが‥‥

(うう、誰か助けて〜)

玲二の災難はこれからが始まりだった。

その時、真由と梓は‥‥
 
「あの…どういうことなのか説明して貰えますか?」
真由は綾女にさっきのことを聞いていた。
「まぁまぁ、その前に自己紹介しよっか。あたしは水野綾女、高等部二年、加奈とはクラスメートなの」
「小向桜です!綾女ちゃんとは違って可愛い女の子よ♪よろしくね♪」
桜は可愛いを強調して言った。
「ちょっと桜!どういう意味?」
綾女はそう言うが桜はそ知らぬ顔をしている。
「…あ、あの…あたし…金沢真由です。中等部三年です」
「倉前梓です!よろしくね♪」
自己紹介が終わると本題へ入った。

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