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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 30

そんな優里に対して桜と綾女は、
「加奈ちゃんは大人だよね〜。綾女ちゃんも見習ったら〜?」
「何よ!その言葉、あんたにそっくり返してあげるわ」
「さくらは大人だもんね〜。誰かさんみたいにおっぱいが大きくなるなんて騙されて、変な道具買ったりしないし〜」
「あ、あれは…騙されたわけじゃないの!ボランティアよ、ボランティア!大体あんた!何でそんなこと知ってるのよ!」
綾女は顔を真っ赤にしながら必死で言い訳していた。
 
「二人とも注文は決めたのかしら?」
そんな二人をよそに、にっこりと微笑みながら聞く優里。二人は慌てて、

「「は、はい!決まりました!」」

と思わず同時に答えてしまった。
「そう?良かったわ。じゃあ加奈を呼びましょうね?」
優里はそう言うとまたにっこりと微笑んだが、二人はその笑顔を冷たく感じて、背筋が凍りつくような気がした。

「私はアップルティーとクラシックショコラを…」
優里が注文している時、桜と綾女はヒソヒソと話していた。
 
「優里ちゃん怒ってるよね〜?」
「うん、目が笑ってなかったよ。まったく真面目なんだから」
「ちょっとふざけただけなのにね」
「優里って、本当に冗談が通じないんだよね」
二人は見つめ合うと思わずため息を付いている。
「いったい何の話をしてるのかしら?」
優里の声にハッと我に返った二人。すると桜が、
「何でもないよ〜。綾女ちゃんが、優里ちゃんは真面目過ぎるから面白くないな〜、って言ってただけ」
「桜!あんたって人は〜」
「だって綾女ちゃん。そう言ってたじゃ〜ん」
「あんた!よくも自分のことを棚に上げてそんなこと言えるわね!」
また言い合いを始める二人に優里は、
「へ〜そうなの。あなた達、私のことそういう風に思ってたの」
普段の優里では考えられないような低い声で言うと二人を睨み付ける。
流石にまずいと思った桜と綾女、二人は俯くと黙ってしまった。
「ちょっと三人共、どうしちゃったのよ?あんなに仲良かったのに…」
加奈はどうしていいか分からず混乱していた。
 
優里達の異様な雰囲気は店全体に伝わり、真由達も気付き始めた。
「ねぇまーちゃん、何か変だよ?」
「どうしたの?あっちゃん」
真由がふと見ると、加奈が優里を必死に説得しようとしている。
「まーちゃん、ほら、加奈ちゃんが…」
「本当だ…加奈さん…何だか困ってるみたい…」
「ん?どうしたの?」
玲二が加奈達の方を見ると、
(あれ?あの三人…げっ!優里ちゃん)
玲二は優里に気付くと、真由達に悟られないように話を反らし始める。
「そういえば真由ちゃん達って高校はどうするの?」

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