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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 29

「邪魔したら駄目よ!綾女。加奈はお仕事中なのよ」
「もう〜!優里ちゃんったら〜、真面目なんだから〜」
彼女達は堀池加奈のクラスメート、
最初が水野綾女(みずの あやめ)茶色がかった髪をショートカットにした元気娘。好奇心旺盛で何にでも首を突っ込むのが大好き。
続いて木ノ内優里(きのうち ゆり)腰まであるストレートの綺麗な黒髪、清楚な雰囲気を持つ真面目なしっかり者。三人のまとめ役でもある。
最後に小向桜(こむかい さくら)幼い感じの丸顔で全体的に丸い印象。喋り方、行動がマイペースでのんびりとしているが、意外と毒舌家だったりする。
三人共可愛らしく仲は良いが、それぞれ性格の違う個性的な女の子達である。
「いいのよ優里。お帰りなさいませ、お嬢様方。あちらのお席へどうぞ」
と加奈が優里達を席へと促す。
「やだ〜!加奈ったら☆お嬢様なんて照れちゃうじゃないの〜」
と言って笑う綾女。
「綾女、ここではそれが挨拶なのよ。女の人はお嬢様、男の人はご主人様なの」
「わかってるよ優里。でもお嬢様なんて恥ずかしいじゃん☆」
「そうだよね〜、綾女ちゃんてお嬢様っていうよりお坊っちゃまだよね〜」
桜は顔に似合わぬ毒舌を吐いた。
「ひどっ!桜だってお嬢様じゃなくてお子ちゃまでしょ!」
今度は綾女が言い返すが、
「はいはい、いいから席に座りなさい。二人ともお子様なのは分かってるから」
優里は二人の間に入り、綾女と桜は不満そうにしながらもしぶしぶ席に座った。

「お嬢様方、ご注文は何になさいますか?」
三人の掛け合いを微笑みながら見ていた加奈は、綾女達にメニューを渡した。
綾女は加奈からメニュー表を受け取ると、早速見始める。
目を輝かせて、うんうんっと頷いている。
「ねぇねぇ、どれがいいかな?あたしは、このパフェとシフォンケーキがいいと思うけど」
「あら、意外。もっと食べるのかと思ったのに〜」
桜の毒舌攻撃。最初は軽いジャブと言った所か。
「ふんだ。あたしは、お嬢さまだから少ないの!」
「そう?綾女はお坊ちゃんなんだから、たくさん食べた方がいいと思うけどねぇ〜」
「あ〜ひっど〜い。そう言う桜だって…」
頬を膨らます綾女。
「もう二人ともいい加減にしなさい。加奈が待っているでしょ!」
流石に呆れたのか、有里が止めに入る。
「いえいえ、お嬢様方。そう急がなくても。ごゆっくりメニューをお決めください。」
優雅に対応する加奈。客に対する対応が良く出来ている。
「では、決まりましたらお呼びくださいね」
と言うと、加奈は別のテーブルへ向った。

「加奈ったら流石よね。『看板娘』と言われるだけはあるわ」
有里はそう呟きながら、加奈の後ろ姿を見ていた。

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