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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 22

彼女は柏木綾乃(かしわぎ あやの)フェアリーパラダイスのオーナーで実質的な経営者である。元建築関係のデザイナーで店のデザインなどは彼女が考案したものだ。頼りない夫に代わり店を切り盛りしている。
「は〜い分かりました。綾乃さん」
柏木はそう言うと店の方に行ってしまった。
「まったくもう!…あっ加奈ちゃん。和美ちゃんのことお願いね」
「はい!任せて下さい、綾乃さん」
加奈がそう言うと綾乃は満足そうに微笑んで休憩室を出ていった。
綾乃が出て行くと、加奈は和美の方を振り向く。

「ホント、やっぱ店長の言った通りね。和美ちゃん、すっごく似合っているもの」
「そ、そんな事……ないです」

口に手を当て恥ずかしそうにしているが、本人はまんざらでもないようだ。
ちなみに、和美が着ているメイド服は…。

フリフリをふんだんに使用したチェックのミニワンピースに白のミニエプロン。
ワンピースの下にはパニエを着て、リボン風のカチューシャを付けている。
足元はヒールの細いホワイトロングブーツ。
全体としてセクシーさよりも、かわいさを強調しているものだ。

「ううん。和美ちゃん、自信を持っていいよ。あなたなら、きっとお店の看板娘になれるから」

「そ、そうですか・・・」

「それはそうと、加奈ちゃん。和美ちゃんにお仕事の説明したの?」

智美が話しに入ってくる。彼女にしてみれば、中々話に入れなかったので少々不満だったようだ。
「あぁ、そうだったわね。じゃあ和美ちゃんこっち来てくれる?」
加奈はそう言うと和美を連れていってしまった。一人残された智美は、
「馬鹿だな、私…加奈ちゃんにやきもち焼くなんて…」
そう呟くと加奈に嫉妬した自分を悔やんでいた。

その頃、玲二と豊は‥‥

「楽しみだなぁ、和美ちゃんのメイド姿。やっぱり昨日着てたメイド服なのかなぁ。メイド服の和美ちゃんに『お帰りなさいませ!ご主人様』なんて言われたら…ムフフ♪」

(何考えてんだコイツは…まったく…)

豊は一人で喋っている玲二に呆れ返っていた。
「玲二……あのさ、俺、やっぱ部活に……」
「なんだよ、豊。今さら逃げる気か?それともメルアドの事を…」
「わかった!わかった!降参!」
両手を上げる豊。玲二はニタニタしている。

「なぁ〜豊、そう言うなよ。もしかしたら、店で麻衣ちゃんに会えるかもしれないぜ。」

「何でそう言える?」

「ほれ、ほれ。前を見てみろ」

いぶかる豊の背中を玲二が叩くと、前方の方に指差す。

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