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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 21

そう言って和美は、智美に抱きつく。

「きゃぁん♪もう〜和美ちゃんったら。恥ずかしい事をしないでよ」
いやいやのポーズをする智美。顔を真っ赤にしているが、本気で嫌がっていない。
和美がいったん体を離れると、智美は和美に寄り添ってきた。
「ねぇ、和美ちゃん。…バイトが終わったら、うちに来ない?」

「え!?どうしたの、智美ちゃん…」

思わぬ誘いに和美は驚く。
「う、うん…あのね…せっかく仲良くなったんだし…もう少し私のことを知って欲しいな…なんて…駄目かな?」
上目使いで小首を傾げ話す智美。身長差が10センチ以上あるのでそうなるわけだが、和美は智美のそんな仕草に胸がキュンとなった。

(か、可愛い…智美ちゃん…なんて可愛い仕草をするの?やば…なんか私…本気になりそう…)

元々成り行きで関係を持ってしまったのだが、どうやら和美の方が智美に夢中になりそうである。
「あ、あの…和美ちゃん?」
智美は和美がなかなか返事をしてくれない事が不安になってくる。
和美はハッとすると泣きそうな智美を見て思わず抱き締めた。
「ごめんね智美ちゃん…大好き」
いきなり抱き締められ驚く智美だが、和美の背中に腕を回し、
「私も…和美ちゃん大好きだよ…でもちょっと恥ずかしいかな?」
と言って笑顔を見せる智美にまたもや胸キュンする和美。
そして和美は智美から離れるとこう言った。
「智美ちゃん。私…智美ちゃんの家に行きたい」
「本当?…あのね…今日、家に誰もいないの…だから…またしようね」
智美にそんなことを言われた和美は、
 
(やだ…どうしよう…濡れちゃったかも…でも良かった実体化して…姉さんありがとう♪)

などと考えていた。
そして二人はまた手を繋いでメイド喫茶へと歩いて行った。

………

『FAIRY☆PARADISE』

このメイド喫茶の名前だ。外見は白を基調とした木造建築に可愛い妖精の看板、店内はクリーム色が基調のオシャレな雰囲気で、女の子でも気軽に入れるメイド喫茶として人気がある。
客層は若い女の子が多く、巽野宮高校やラフレシア女学院とも近い為、両校の生徒達の溜まり場になっている。
 

「いや〜和美ちゃん本当に良く似合うね。まさに和美ちゃんの為のメイド服だよ」
「あ…ありがとうございます…」
ここは店内の休憩室の中、さっきから和美のメイド服姿を誉めているこの男、柏木浩志(かしわぎ ひろし)メイド喫茶フェアリーパラダイスの店長だ。現在42歳なのだがメイド服が大好きで、趣味でフェアリーパラダイスを作ってしまった。見掛けは普通のおじさんなのだが元は銀行員だったりする。
「あなた、和美ちゃんを誉めるのもいいですけどちゃんと仕事もして下さいね」

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