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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 20

 

そして放課後‥‥あの後、何事もなく授業は進み、帝もあのことは忘れかけていた。
「おーいみかどぉ、また行かね?メイド喫茶♪」
と玲二が話し掛けてきた。
「お前なぁ、昨日行ったばかりだろ?行かねぇよ」
「そんなこと言わないでさ〜行こうよ。和美ちゃんのメイド服姿見たいし〜」
と玲二はしつこく言ってくる。

そっか。和美、今日からバイトだったっけ。じゃあ行ってみようかな?

帝はチラッと後ろを見ると蓮と留奈の鋭い視線が‥‥とそこへ豊が、
「玲二、察してやれ。帝は大変なんだ」
豊に言われた玲二が蓮達に気付き、
「あ、あはは…そ、そうだ!何なら蓮ちゃんと留奈ちゃんも来る?た、楽しいよ」
「遠慮しとくわ。帝、行きたかったら勝手にどうぞ。あたしは怒らないから」
「私もですわ。帝、せいぜい楽しんで来て下さいね」
「それじゃ留奈、あたし達は帰ろっか」
「そうですわね。帰りましょう」
二人がそのまま帰ろうとするのを見て帝は、
「蓮!留奈!待ってよ、俺も帰るから!じ、じゃあな豊、玲二」
「あぁ、また明日な」
「頑張れよ〜帝」

今の帝には和美よりも蓮と留奈の方が大事なようだ。
 
「あ〜あ行っちゃったな」
「そうだな。じゃあ俺も…」
と豊が行こうとすると玲二が服を掴んだ。
「何だよ玲二?俺、部活が…」
「豊、お前は来い。嫌とは言わせん」
「何でだよ?俺は…」
「豊、あのこと帝に言ってもいいのか?昨日メイド喫茶に行った時、お前麻衣ちゃんと楽しそうに話してたよな?」
「なっ…何のことだ?」
明らかにうろたえる豊を見て玲二は確信した。
「やっぱり…釜を掛けて正解だったな。もしかしてもう付き合ってるのか?」
「なっ…違う…メルアド交換しただけで…あっ…」
「なるほどそうか…だが良かった!心配したんだぞ。お前女の子と話すの苦手だから、もしかしたら恋人も出来ないんじゃないかってな!」
そう言って豊の背中をバシバシ叩く玲二。すると豊は、
「もういいだろ!俺、部活があるんだからさ」
「いや来い…じゃなきゃここで皆に言ってもいいんだぞ」
玲二にそう言われて豊は、
「分かったよ!行けばいいんだろ!行けば!」
「そうそう♪それじゃレッツ・ゴー♪」
豊はとんでもない奴に知られたと後悔していた。

その頃、メイド喫茶に向かっていた和美と智美は‥‥
……お互い手を繋いで歩いていた。
とびきりの美少女である和美に、銀ぶち眼鏡の良く似合うかわいらしい感じの智美。
2人の歩く姿も可愛らしくて、すれ違いざまに振り向く男どもが多い事。当の本人達は気にしてないが…。

「智美ちゃん、体の方は大丈夫?」

「うん、もう大丈夫。ごめんね、私のせいで和美ちゃんまであんな事になって…」

「ううん、気にしないで。私も気持ち良くなったんだしお互いさま。それに……智美ちゃんが、あんなに綺麗だったなんて思わなかったもん♪」

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