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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 15

「あら、その顔は不満かな?ふふっ和美だって使ってもいいのよ。」
「え!?い、いいんですか?」
和美の顔がぱっと明るくなる。
「そうよ。例えば真由ちゃんなんかに…」
「ね、姉さん、私にも使わせてください。あぁ〜私も修学旅行が楽しみです。」
うっとりとなる和美。レズである彼女も薬の魅力には敵わないようだ。さすがは、似たもの姉妹のようである。

そんな麗華達の思惑を知らない帝が、蓮達を連れて家に戻ったのは、それから間もなくだった。明日もまた学校だ。



次の日。
「みんなおはよう。今日も元気しているかな?」

朝のホームルーム。帝のクラスでは、副担任の麗華が教壇に立っていた。
相変わらず男の視線を意識してか、ボディラインを強調するような服を身に纏っている。
お陰で、朝からお盛んな男子生徒どものハートをがっちりと掴んでいるようだ。

「あ〜あ、やっぱ麗華ちゃんは綺麗だな…。」
そう言っているのは、帝の隣に座っている玲二だ。
 
気楽なもんだな…麗華さんの本性も知らないで…

帝は心の中でそう思っていた。だが、この時玲二に教えておけば良かった、と気付くのは修学旅行が終わってからのことである。この時の帝は、麗華や和美の企みを知る良しもなかった‥‥

「とりあえずこのホームルームの時間は修学旅行の班と部屋割りを決めようかと思います。学級委員お願いね♪」
麗華さんがそう言うと祐天寺と樫原が出てくる。
「貴様ら良く聞け!これから班割りをするからな。出席番号順に班を決めていく!!」
祐天寺がそう言うとあちこちから不満の声が挙がる。
「横暴だ!」
「そうだ!勝手に決めるな!!」
「祐天寺引っ込め!」
ブーブー文句が挙がると祐天寺は
「ええい静かにしろ!貴様らに任せたらいつまでたっても決まらんじゃないか!!」
「高校生活最後の修学旅行だぞ!班ぐらい好きに決めさせろ!!」
玲二がそう言うと皆から拍手と歓声が挙がった。
「いいぞ玲二!」
「その通り!」
「良く言った!」
「みんな!ありがとう」
みんなの声援に応えている玲二。

やれやれ、玲二の奴、調子いいよな

祐天寺はというと顔を真っ赤にして今にも切れそうだ。その時、
「あ、あの祐天寺君…やっぱり小池君の言う通りだと思うの…高校最後の修学旅行なんだし…みんなでいい思い出を作りたいじゃない?それには気の合う人と一緒の方がいいだろうし…」
樫原にそう言われて何も言えなくなった祐天寺。そして担任の東藤先生と麗華さんも
「祐天寺君、樫原さんの言う通りよ。高校最後なんだし、好きに決めてもいいんじゃないの?」
「そうよ祐天寺君♪あまり固く考えないで楽しくいきましょ♪」
「わ、わかりました…先生がそうおっしゃるなら…」

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