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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 14

…自己満足のため?
「まぁ、失礼ね。これでもちゃんと、帝くんの為にお仕事をしているのよ。少しは感謝して欲しいわね」
「はぁ……」
得意げな表情のフレイさん。……裸じゃ意味ないですけど。
それに、さっきから腰を振っているのは、どういう意味なんですか?
「あら?見て、帝くん。早く戻らないとあの子達が大変じゃないの?」
「あっ!!」
下の方では、蓮と留奈が呆然と立っているのが見える。
俺が急に消えたので、ショックだったんだろう。
早く2人を安心させなきゃ!!
俺は急いで、瓶の蓋を開けると中の丸薬を飲み込んだ。
徐々に効いてくると前の丸薬と比べてもはっきりと違いが分かった。

‥‥意識が戻り最初に目に入ったのは蓮と留奈の泣き顔だった。

「良かった…死んでなかったんだね…」
「本当に…心配したんですのよ…」
二人はそう言うと俺に抱きついてきた。
「ごめん心配かけて…それから麗華さんとのことは…」
「もういいよ…あたしこそごめんね…帝のこと何も考えてなかったね…帝…大変なのにね…」
「私もですわ。ごめんなさい…帝」
「蓮…留奈…」
俺は改めて二人を好きになり強く抱きしめた。
温かい…
2人から何か感じる……こんなにも俺の事を思っていたんだ。

俺は2人を抱きしめながら、ふと思った。
これ以上心配をかけてはいけない。俺が守ってあげないと。

「……もういいだろう?」

「…うん。あ〜あ、安心したらお腹空いちゃった」

「ふふっ…蓮ったら。まるで子供ですわね。」

「あ〜〜!!留奈ったら、ひっど〜い!!」

俺達は暫らくそのまま笑い合った。
 
その光景をドアの隙間から見ていた麗華と和美は‥‥

「良かった…ご主人様達…仲直り出来て」
ほっとする和美。
「なぁんだつまんないの。もう少し揉めると思ったのになぁ〜」
明らかにがっかりする麗華。
和美はそんな麗華に呆れながら、
「姉さん…そんなにご主人様達を揉めさせたいのですか?」
「だってその方が面白いじゃないの♪そうすればまた帝くんとも…うふふ♪」
麗華がそう言うと和美は、
「…ご主人様…かわいそう…」
とポツリと呟いた。
「それより和美。これ…何だと思う?」
麗華が和美に手渡したのは‥‥

「えっ!これは…パティさんに返したんじゃ…」
「少しくすねてきたのよ。これを粉状にして使おうかと思って♪」
麗華が和美に見せたのは例の丸薬だった。麗華はパティに全部返さず少し持っていたのだ。
「これを飲み物にほんの少し混ぜるとね、媚薬と同じ効果があるの。これを使えばまた帝くんとも出来るし、それに…ふふ…あぁ修学旅行が楽しみだわ」
麗華の性欲は治まることがないようだ。和美もこれには呆れるしかなかった。

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