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朝、目が覚めると……☆第2章☆
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……☆第2章☆ 11

「は、話せばわかる!!ぐぁ〜〜!!れ、蓮!!く、首を締め・・・・・!!」
蓮に首を掴まれ、がくがくとシェイクされる帝。
蓮の怒りは相当のようだ。留奈は側で冷たい視線を放っている。
麗華はそんな修羅場から逃れるように、服を持って部屋から出て行く。
部屋の入り口では、和美が待っていた。
「あーあ、良い所だったのにぃ……残念だわ。」
「あの〜〜姉さん。ご主人さまを助けないんですか?」
心配そうな表情の和美。修羅場になっている部屋をそっと見ている。
「帝くん?ああ、いつもの事よ。ほっときなさい。」
行為を終えてか妙に冷たい
「ね、姉さん酷い・・・」
「気にしない気にしない♪」
「は、はぁ…でも…」
ちらっと和美が見ると帝の様子がおかしい。
「ね、姉さん!ご主人様が…」
「あら?帝くんどうしたのかしら?…もう!しょうがないわね」
麗華はそう言うと部屋に戻り、
「蓮ちゃんに留奈ちゃん、二人ともいい加減に離してあげたら?帝くんまた死んじゃうかもしれないわよ」
とは言うが裸なので説得力はない。そうこうする内に帝の体は消えてしまった。

天井に浮かぶ帝‥‥

「あれ?おかしいな…まだ丸薬の効き目が切れる時間じゃないはずだけど…」
「君が気絶したから切れたんだよ」
その声に驚きふりむくと、厚い黒フードを被った女死神が帝を見ていた。
「誰だ?あんた…」
「あれ?忘れちゃった?会ったことあるじゃないの」
必死に記憶を思い起こす帝、すると‥‥
「あっ思い出した!あんた最初に会った死神…」
「ひどいわね、私はパトリシア・デラノ・ルーシェって言うのよ。覚えて置いてね金沢帝くん」
「パト…?」
「パティでいいわよ。ところで新しい丸薬は届いたのかな?」
「あぁ、それなら麗華さんに…」
「……」
麗華さんの名前を聞いた途端、パティさんの表情が変わったような気がした。
「……ま、いいか。まったく、フレイはいつも……ぶつぶつ・・・」
突然独り言をいうパティさん。俺は恐る恐る聞いてみる。
「あの〜パティさん?麗華さ…いえ、フレイさんに何があったんですか?」
「ん?ああ、ごめんなさい。あの娘はね、私の部下なの。……いつも勝手な事ばかりして困っているけどね。」
「はは……。」

納得。たしかに彼女には、問題行動が多いもんな。

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