PiPi's World 投稿小説

プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 91
 93
の最後へ

プレイボール! 93

 
…そして二日後の火曜日、朝練のためグラウンドに向かう直樹。
あす香のことで内心穏やかでない。
グラウンドには部員達が既に集まっていた。そこには茅野の姿もある。
茅野は直樹に気付いても目を合わせようとしなかったが、他の部員達はいつもと変わらない様子だった。

そして、朝練は何事もなく終わりを告げた。
練習終了時に、土居監督からの訓示があった。
それが終わったら、部員達は部室棟のシャワールームへ向かう。
シャワーを出た後、部室に向かう。
その部室で着替えている時…
「なぁ高橋、やっぱりキスしてただろ?」
「何の話だ?」
「とぼけるな!池袋の東急ハンズの屋上でキスしてたのを見たぞ!」
「見間違いじゃねぇのか?」
「何だ?何の話だ?」
そう言って入って来たのは滝川。
「こいつさぁ、ウチのマネージャー二人とも食べたんだぜ!」
「な、それマジか?」
「この目で見たから間違い無い!高橋、とっとと白状しろよ!」
「被害妄想も大概にしろよ!」
「この野郎!」
茅野が直樹に掴み掛かろうとした時…
「待って!」
「あす香ちゃん…」
「茅野君ごめんね、茅野君の言う通りよ。」
「…」
「おい高橋、貴様嘘ついて逃れようとしたな?」
「でもね…ここで言わせてもらうわ。わたしのタイプは高橋君!さっき野田君から茅野君がわたしを好きって聞いたけどわたしは高橋君が好き!」
あす香の言葉に愕然とする茅野。
「…でっ、でも、コイツは笠原と…」
「知ってるわ、それでも私は高橋君のことが好きなの」
茅野はグッと拳を握りしめ、部室から出て行った。
「茅野…高橋、お前ホントに…?」
「……」
滝川の問いに沈黙する直樹。
気まずい空気が流れる。
「ん?どうかしたのか?」
そこに相馬がやってきた。
今度はあす香が無言で出て行った。
「川崎…?何だよ一体…おい滝川、教えろよ」
「…高橋が川崎にも手を出してたってさ」
「えええっ!?高橋、お前笠原ってカワイイ彼女がいるのに、よりによってもう一人のマネージャーとも出来てたのかよ!」
そこに残りの部員達が次々とやってくる。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す