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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 10

しかし高くあがりすぎたためファーストが打球を処理するのが見えた。そしてピッチャーがベースカバーに入る。俺は頭から突っ込んだ。



「セーフ」塁審が両手をせいいっぱい広げ間に合った事を教えてくれた。
立ち上がろうとすると先程より強く痛みが走った。
「…っぅ!」
痛みが顔に出てしまったようで、一塁ベースコーチに入っていた一年生が話しかけてきた。
「部長、大丈夫っスか!?足、痛そうっスけど…?」
俺は左足にグッと体重をかけてみた。電撃のような痛みが左足から全身に駆け巡る。

痛ぇ…。

今すぐにでも倒れこみたくなるが…
「大丈夫だ、たいしたことない。」
「…わかりました。でも無理しないでください、もし部長が怪我で試合にでられなくなったら…。」
そうだ、皆の為にも倒れるわけにはいかない!

その後二番の前田の送りバントにより、俺は二塁へ進んだ。
続く三番バッターが打席に入る。
香坂はセットポジションから第一球を投げた。
一球目は内角高めのストレート、これがぎりぎり入ってストライクになった。
二球目は外角低めのストレート、僅かにコースが外れていたがこれにバットがでてしまい、ツーストライクになってしまった。三球目は外角高めのスライダーのボール球、四球目に内角高めのストレートを投げてきたが巧くカットし三振をまぬがれた。しかし五球目に投げられた球はスローカーブで完全にタイミングをはずしてきた。バットが空を斬り空振り三振になった。
これでツーアウト。
続く四番は城戸。しかし、今日はまだノーヒット。
そんな城戸に対して、バッテリーは苦手の外中心に攻めてくる。その攻めに、城戸は上手く対応しきれず、追い込まれてしまった。
「(何とか直樹を返してやらないと…)」
城戸は先発の中田の疲労も分かっていた。だから、この回に点を取らないと勝ちは厳しいと。バットを握る手にも力が篭る。
「城戸練習を思い出せ。」二塁ベースから直樹が大きな声をだした。
(そうだよな、練習道理したら大丈夫だ。)リラックスして次の投球をまった。


香坂が投じた四球目は、外へ逃げるスライダーだった。
城戸はタイミングを合わせ、必死で食らい付いていった。
その打球は一二塁間を破っていった。

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