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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 88

審判の判定は絶対だ。故に抗議しても判定が覆ることはない。
それでも、キラーホエールズは10分以上抗議を続けた。
結局、アウトの判定は変わらず、キラーホエールズにとって後味の悪い敗戦となった。
それ故に今枝のヒーローインタビューも出来ずに撤収となった。
帰りの電車の中で野田と茅野も田中健の打球について議論していた。
「いや〜あれは助かった〜。」
「かなりきわかったばってん、勝ってよかったばい。ユニコーンズもどうにか優勝争いに踏み止まったばいね。」
「まあ…どうにかな。しかし次はファルコンズ戦か…。」
「じゃあ勝ってな!ドルフィンズ的にもライバルは少ない方がよか。」
「何を言う!今年もうちが優勝だ!プレーオフでまた泣かしてやる!」
「それは楽しみばいね。逆にちかっぱ泣かすけんね。」
・・・・・・・・・・
ところ変わってこちらは箱根。
時間も少し戻り夕方4時頃、電車の中である。
「なああす香、オススメの温泉ってあるのか?」
「温泉というか…旅館なんだけどね。毎年うちの家族で行く旅館があるの。そこの温泉がオススメだよ。」
「へぇ…そうか。で、それはどこにあるの?」
「駅から少し歩いたところよ。黒い建物なの。」
やがて電車が駅に着き、二人は改札を出て歩く。
もちろん手を繋いだまま…
はたから見れば、恋人同士に見えるだろう。
直樹は由美以外の女の子に好きと言われたことがなかったので、表面上は平静を装っていたが、内心かなり舞い上がっていた。
今回の行為が何れバレてしまうとは知らずに…。
箱根湯本の駅から歩いて10分程のところに、あす香の言う旅館がある。
旅館は大きくはないが、古風で風情がある。

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