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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 87

もっともその時、青谷監督と達樹は、勇退というかたちで職を辞するのだが、この時は誰も知るよしもなかった。
試合のほうは7回裏に、今季ブレークした森元の犠牲フライでキラーホエールズが1点勝ち越す。
しかし、直後の8回表に昨年の日本シリーズで活躍した今枝が、逆転の2点タイムリーを放つ。

そして8回裏、ユニコーンズのセットアッパー薮多がマウンドに上がる。
「薮多か、ユニコーンズ逃げ切るかな?9回は大林正だろうし」
「まだ分からんとよ。差は1点、キラーホエールズにもマイクルが控えてるばい」
薮多は5番稲場・6番新城・7番小倉を三人で切る。
もう1点も許したく無いキラーホエールズは9回表に竹田久を投入する。
その竹田久が期待に答えてユニコーンズを三者凡退に抑える。
そして9回裏、ユニコーンズは満を持して幕張の防波堤こと大林正を投入する。
キラーホエールズの打順は8番鶴丘・9番金古・1番森元と下位からトップに返る打線だ。
それなだけに上手く4番尾笠原に回せば充分勝機はある。
だが、リーグ屈指の守護神の前に、鶴丘、金古ともにあっさりと凡退してしまう。
続く1番森元がライトにヒットを放つ。
そして2番田中健に回る。
田中健が打ったセンターへの当たりをセンターシローが救って取ってゲームセットとなる。
しかし、田中健や青谷監督がシローのワンバン捕球を主張する。
確かにきわどい当たりではあるが、二塁塁審の古寺はアウトの判定を下した。
だが、キラーホエールズ側はワンバン捕球を主張して譲らない。

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