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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 84

二人は電車の中でも手を握りあっていた。
切符は終点の小田原まで買ってあるが、そこで乗り換え箱根まで向かう。
そんなこと知らない茅野はと言うと…
「居ないなぁ、高橋にあす香ちゃん。まあいいや、新宿を適当にぶらついて水道橋に行くか。月曜日は…あ〜休みじゃねぇか!じゃあ火曜日に高橋を問い詰めるかな。由美ちゃんの前で。あ、野田にもメールしとくか。」
―その頃直樹とあす香は―
「ふぅ…」
「ねぇ、さっき茅野君いなかった?」
「茅野が?見間違いじゃねぇの?」
「アハハ…多分そうよね!あ、小田原に着いたら箱根に行くよ!高橋君も温泉で疲れ取りたいでしょ?」
「箱根かぁ…いいねぇ。でもあす香、よくお金あるね。」
「もちろんこの為に準備したのよ!20万円。」
「20万円って…あす香の両親って何してる人?」
「えっとね…パパは浦安の病院に勤めてるお医者さんでママは婦長さん。まあわたしは看護婦にはなりたくないけどね。」
「へぇ〜それは初耳だ。」
「ところで高橋君の両親って何してる人?」
「ウチの親父はキラーホエールズの打撃コーチでお袋は専業主婦さ。」
「キラーホエールズ?凄い!じゃあお父さん、プロ野球の選手だったの?」
「まあ一応、でもキレやすい性格だから乱闘騒ぎばっか起こしてたよ。そのやる気を本業に向けて欲しかったなあ。成績はたいしたことなかったし…」
「…でも、プロに入れる人なんて少ないから凄いよ。だから高橋君も野球やってるんだね?」
「うん、実は兄貴も今年からプロ入りしてるんだ」
「お兄さんも?じゃあ高橋君の家は野球一家なんだね。高橋君もプロ目指してるんでしょう?」
「まあね、でも簡単になれるわけじゃないから」
「大丈夫だよ、高橋君ならなれるよ。きっと」

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