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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 81

「俺の故郷福岡も人は多いけん。でも、東京の多さには敵わんばい」
「あ〜千葉県民でよかった。生きた心地がしないよ」
二人は人込みの多さに呆れながらも丸ノ内線に乗り、直樹達を追うように池袋に向かう。

「でもさ、思うんだけど、わざわざ池袋まで行く必要あるのかな?野球道具くらいなら浦安の店にも置いてあると思うけど」
あす香はドキッとした。野球道具を買いに行くというのは、直樹を誘い出す口実に過ぎなかったのだから。
「…そっ、そうだけど…い、池袋に知ってる店があるの。そこは品揃えがいいから…」
あす香は戸惑いながらも弁解する。
「池袋〜池袋です。」
そしてメトロが池袋に到着した。
「さあ降りるぞ。」
「う、うん。あ!高橋君、池袋の東急ハンズに行くからね!そこにしか無い道具があるから。」
「そっかぁ…じゃあ行くか。」
ちなみにこの二人は…
「なあ野田、池袋の東急ハンズにしか無い道具ってあるっけ?」
「さあ?プロ選手モデルでも買うっちゃなかとね?」
「高橋のタイプだろ?尾笠原?副留?光中?松尾?まさかジロー?」
「そげんこと知らんばってんとりあえず行くばい。」
そして直樹とあす香は、野球道具が売られている階までエスカレーターで上がった。
「川崎、ハンズにしかない道具ってなに?」
「あ、ええとね、これよこれ!」
あす香が持ってたのはボールとグラブ(ダイナマイツ伊端モデル)だった。
「それ、浦安にもあるぞ…」
「ち、違うのよ!私ハンズのカードあるから安く買えるのよ!」
「しかも伊端選手ってショートだよな、藤井にグラブ買うのか?」
「藤井君からは頼まれてたからね。後で彼からお金はもらうよ!た、高橋君にはこれよ!」
そのグラブは4年前に引退した穐山選手のものだった。

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