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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 71

館山国際は何とここで、あのアレックス=カーターを投入してきた。
「知り合いね?」
野田はそう声をかける。
「中学の頃のライバルさ。」
直樹はそう答える。
アレックスは一年生ながら背番号10を付けていた。
中堅校である館山国際の次期エース候補と言ったところか。
直樹としては、昨夏の地区大会のリベンジがしたいところだ。
アレックスの投球練習が終わり、8回裏の攻撃が始まる。
この回の内に最低追い付いておきたい照星だったが、アレックスは持ち前の制球力で茅野を見逃しの三振に仕留める。
続く相馬はスライダー、相川はシュートでそれぞれ内野ゴロに打ち取った。
ベンチから見つめる直樹は、苦々しそうな表情をした。
そのとき監督から次の界から相川に変わってお前に投げさせるから肩を暖めておけと言われた。
とは言え、過去実戦登板のない直樹をこの場面で使うのはリスクが大きい。
あくまで、もしもに備えてと言う訳だ。
そして、館山国際一点リードのまま最終回へ。
9回表は、相川には苦しいピッチングとなった。
球のキレが悪くなっていたため、そこを痛打されランナー二者を出してしまう。
しかし、相川はそこで粘り、球数を増やしながらも何とか無失点で乗り切った。

いよいよ9回裏、照星最後の攻撃が始まる。
打順は1番滝川から。
その滝川はアレックスからライト方向へ痛烈な当たりを放つが、片桐の守備範囲でワンアウト。
嫌なムードがベンチに流れ出す。
2番藤井は三遊間に速いゴロ性の当たりを放った。抜けるかと思われたが、ショートが追い付きファーストに投げる。
藤井は間に合って欲しい一心で、ヘッドスライディングを仕掛ける。
一塁ベース付近に砂埃が舞う。
「セーフ!」
「…っしゃあ!」

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