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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 66

船橋中央は春二回戦敗退なので、春不参加の照星と同じくノーシード扱いだが、照星とは反対のブロックのため、決勝まで対戦の可能性はない。

その頃、遠く北海道にいる達也は、寮で高校野球の雑誌に目を通していた。
お目当ては弟直樹のいる照星の記事だが、千葉県のページを見ても土居監督や相川のことに少し触れてある程度だ。
新設校で実績もないのだからこれも当然の扱いだろう。
「よっ!何見てんだ?」
達也に声をかけたのは、社会人枠(希望入団枠)で入団した達也と同期(ドラフト4位)で三塁手の小倉浩司だ。
「ああ、高校野球の雑誌さ。弟の学校のことが載ってるかと思ってね。でも、新設校のせいか殆ど載ってないよ」
達也はつまらなそうに言う。
「まあ、それはしょうがないさ。結果を残せば単純に載るようになる。それまでの我慢だ」
小倉は達也の肩をポンと叩いた。
「…そうだな」
「それよりも今日からのドルフィンズ戦だ。今日は先発矢木を援護してやらないとな。」
「ま、その通りだな。相手先発荒垣は打ちにくいが崩さないと勝てないしな。」
しかしこの3連戦に矢木・ドルビッシュ・橋元と先発したが、なんと3連敗し、キラーホエールズは首位を福岡ドルフィンズに明け渡す。
達也もドルフィンズ先発荒垣・和騨・上内相手に13打数2安打、打率.153に抑えられた。
小倉も和騨からホームランこそ放ったが、それ以外は三振がほとんどと散々であった。
しかし、三連敗したとはいえ、外国人無しで首位争いするチームも珍しい。
ドルフィンズには5番を打つザルータと3番を中心に何番でも打てるホルレラがいる。
ファルコンズにもホルレラという日本記録の55ホームランを放ったこともある選手がいる。
昨年日本一に輝き、現在は四位と苦戦中のユニコーンズもバニーなど外国人選手が活躍している。一方のセ・リーグは、名古屋ダイナマイツが徐々に二位以下を引き離しつつあった。こちらは二年振りの優勝へ視界良好だ。
しかし、やはり最終的には投手力で決まるだろう。
ダイナマイツはエース河上を中心に若手の佐東充や仲田・ベテラン山元昌。
ドルフィンズはエース斉東を中心に和騨・荒垣。
ファルコンズはエース松若を中心に若手の和久井やベテラン仁志口がいる。

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