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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 59

そして二番山本の初球にいきなり盗塁をする。
柊の送球はストライクだが、橘がはじきタッチできなかった。
「打撃・走塁もまあまあだな。しかし橘の守備は粗いな。」
屯阪はそう呟く。
しかし相川は山本以下三人をきっちり打ち取る。
特に四番川崎の打球は速かったが、藤井の好プレーにも助けられた。
二回表は四番野田からだ。
しかし相手山口の変化球にタイミング合わずに平凡なセカンドゴロに倒れる。
しかし五番柊が甘いカーブを逃さずにレフトスタンドへ持っていき、照星は先制する。
そして六番橘が打席に入る。 
山口の初球はスライダーが僅かに外れてボール。
二球目は外角へのストレート。しかし、シュート回転してやや内へ入ってくる。それを橘は逃さず、ライト前へ運んだ。
続くバッターは茅野。カウント0−2からの三球目、土居監督はヒットエンドランのサインを出す。
その三球目、山口のボールはストライクゾーンやや低め。それを茅野はセンターに弾き返す。
しかし、村沢が横っ飛びのダイビングキャッチ。すかさず、一塁へ送球。スタートを切っていた橘は動けずダブルプレー。
土居監督は思わず苦笑いをした。
「ふぇ〜、流石村沢だ。ウチの小阪を見てるようだ」
もう一人のスカウト沢木は、村沢のファインプレーに感心した。
「守備面では合格点じゃないですか?」
屯阪が尋ねる。
「そうだな、まだ気が早いが、あの動き出し、捕ってからの矢のような送球。たいしたもんだ」

その後はともに拙攻続きで五回を終え、1−0の僅差で照星がリードを保っていた。

その頃、船橋中央高校の体育館では、照星と船橋中央の女子剣道部の試合が行われていた。
今戦っているのは、橘の双子の妹あすみだ。
「めーん!」
竹刀が面を叩く音と、あすみの声が体育館に響き渡る。
「白、一本」
「(やった!)」

「あすみ、やったね」
試合終了後、同じ剣道部員で友達の小沢美咲が声をかけた。
「うん、でもまだまだでしょ」
「相変わらず厳しいね、あすみは。あ!そう言えば、あすみのお兄さんも今日、ココで試合やってるんじゃなかったっけ?」

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