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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 57

「…負けてしまったか」
神坂は呟いた。
「でも、思ったよりも強かったですよ。終盤まで0に抑えましたし、西田も引っ張り出した訳ですし…」
「ああ、このメンバーが成長すれば面白くなりそうだ」

数日後、土居監督の奢りで、野球部員達は焼肉屋に来ていた。育ち盛りの部員達はわいわい言いながら焼き肉を食べる。
食べてる時に土居監督が告げる。
「まあこの前は惜しかったな。あと今度の試合は6月で相手は船橋中央高校だ。木更津商業よりは弱いとは思うが油断は禁物だ。次こそは勝つぞ!」
「お〜!!」
相手の船橋中央高校は県3回戦位が最高なので西田を擁する木更津商業よりはかなり楽に戦える相手だ。
ただ、この高校の最大の特徴は堅い守備にあるのだが。
その中心がショートの村沢で108イニング連続無失策を記録している。
まあショートの村沢だけでなく非常に守りは堅い。
ただなぜ勝てないかと言うと、貧打なのである。
だから1‐0・2‐0のようなスコアが非常に多い。
故に土居監督は翌日の練習から守備を鍛え始めた。
セカンドの橘にライトの直樹が重点的に鍛えられることになった。
セカンドはセンターラインの一角・ライトも広い守備範囲が要求される。
特に橘は決勝ホームランにつながるエラーをしただけにかなり真剣だ。
投手陣も相川を中心にスタミナ強化に取り組む。 
「すみませ〜ん。野球部の部室ってこちらですか?」
「はい、そうです。」
あす香がそう答える。
「ああ〜よかった。俺達野球部に入部したいんですが。」
ちょうど土居監督も現れる。
「おっ、入部志望者か。自己紹介してくれ。」
「ええと、1‐7の松本大樹です。志望は投手です。よろしくお願いします。」
「俺は1‐7の藤井義人。希望はショート。小学校の頃からやってるので負ける気はない。これからよろしく。」

この二人を含めて練習はヒートアップする。
松本は相川とは全くタイプの違う右サイドの投手。
中でもシンカーの切れ味は鋭い。

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