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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 53

「あの…私で大丈夫なんですか?」
由美が不安げに言う。確かに彼女はその手の知識は勉強しているが実際には直樹でしか見てない…とても他人まで見れるかどうか不安なのだ。
「どうして日本人のプロ野球選手の選手生命が短いか知っているか?間違った身体のメンテに無茶な試合行程……根性論で引っ張った弊害なんだ…それが成長期の子供の頃から横行すれば野球にのみならず日本スポーツ界全体の問題だ…最悪の場合は命を落とし色々と後味が悪い」
土居はそう言うと由美は判る気がした……あの時の達樹の友人も肩を壊して現役が短かった。
練習では野田が引っ張り色々とサインとか決めていたしフォーメーションやシフトも決めていく。相沢がこの手の事は強く流石に全国優勝した投手である。直樹は外野になりフライ捕獲が課題でこれは彼の肩の事もあるが直樹自身が希望して今回は外野である。相沢も同じで有るので試合中に直樹が投手になる事も想定された。亮輔も昔の勘を取り戻しつつありあの相沢の球を確実に捕獲できる用になっていた。彼の持ち味はクロスプレーでありその死守ぶりは相撲で鍛えられた事はある。
ある日練習後に部員全員が集まり直樹の家にて今度の対戦相手の高校のビデオを見ていた。
「投手戦だな」
「塁に出たら盗塁もするか?」
「相手のキャチャーはかなり強肩だぞ……それに控えを出してくるからな」
相川、野田、直樹が映像の情報とリトルリーグ時代の友人から掻き集めた情報で話していた。
「うちの高校の弱点は経験者は故障持ちで層が薄い……勝つ事は難しい」
「監督はそれを承知で組んだと思うの…」
由美が言うと野田が笑う。
「あん人も人が悪か〜〜〜けど、負けても何か収穫できるって言う事か?」
そんな時に由美の姉である由真が見せる。
「青春しているね〜〜〜」
「お姉ちゃん?」
「おぅ直樹!元気にしているか?」
「舞さん!」
部員も皆も軽く頭を下げる。
「今度の相手の研究?てっきり無修正の奴かと思っていたけど」
「お姉ちゃん!!!」
他の部員らは挨拶し叶恵も感心していた。
「木更津商業…あ〜〜強豪ね…」
「舞さん知っているんですか?」
「チームメイトの何人か卒業生なの、商業高校だけに計算とか速いからね……算盤とかで脳トレしてるし……」
確かに算盤は最近見直されているがこの高校は算盤に力を入れているのだ。
「つまり、頭の回転が速いって言う事か?」
直樹は難しい顔になる。

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