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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 50

「でも………直ちゃん投手じゃないですよ、そりゃあ…リトルリーグではしてましたけど…」
あす香は薄ら笑いをするしかない……直樹は亮輔とサインの確認をしてポジションに付く。土井は審判をするようだ。
「入院しても知らんぞ!」
直樹はおもっきり投げ亮輔はパスボール寸前のボールを捉えた。
「ほう、動態視力はいいな」
「そりゃあ、相撲は立会いで決まりますからね……」
監督は感心するが亮輔は当然と言った感じだ。
すると、その場面を見ていた一人の男がやって来る。
「ようやっとるのう。俺もまぜちゃらんね。」
「誰?」
「俺は野田武と言うもんばい。九州は福岡の生まれよ。よろしく頼むばってん。」
「は、はあ…」
「お前なかなかいい球放っとるけん、俺と勝負せんね?ちょうど捕手もおるけん問題なかやろ。」
「いいですよ。」
「じゃあ始めるばい。」
直樹はマウンドに立つ。
キャッチャーは亮輔が務める。
そして武が右打席に入る。
彼の体型はドカベンを少し痩せた位なので、かなり大きく見える。
「さあ、来んね!」
「じゃあ行くぞ。」
直樹は亮輔のミットめがけて投げる。
武はそのストレートに反応し、強振すると、打球は軽々と外野フェンスを越えていった。
「う〜ん、絶好調。お前もなかなかええ球投げよんしゃった。これからよろしく頼むばい。」
武はマウンドに行き、直樹にゴツい手を差し出す。
直樹はあそこまで飛ばされたショックから俯いていたが、なんとか武と握手した。
太陽も唖然としていた……幾ら肩が出来てない等完璧な状態ではないとは言えあんな距離まで飛ばせるのか……。
「福岡の大砲か……ここに来るとは思えんかったな」
土居は彼の事は知っていた…リトルリーグの九州エリアに物凄いホームランバッターがいる…それが彼なのだ。
「直ちゃん?」
「すげぇ!初対決でフェンスまで運ばれたの初めてだ!俺は高橋 直樹」
「俺は野田 武バイ…福岡出身やけん…もしかして…キラーホエールの高橋選手の?」
「ああ、弟…親父もコーチになったし…」
すると由美が来て武の身体を触り足の付近で言う。
「もしかして足首とか痛めた事ない?」
「中学の時に少し…大した事なかと…」
由美が言う。
「アップなしであんな事したら縮めるわよ……」
「すまないな……彼女、トレーナー志望で…」
直樹が言うと土居は言う。
「彼女の言う通りだ……自分の体の限度を知らずに無茶はするな…」

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