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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 49

そこに達樹が声を掛ける。
「どうかしたか?」
「弟さんの高校で膨れていたんですよ……僕も弟が別の高校選んだ時はあんな感じでしたがね…」
達樹は言う。
「まっ、とにかく高校が決まって良かった…浪人でもされたら腹切りだよ…」
城崎は頷く……達樹は愛妻家でもあり恐妻家でもあるのだ。


 そして春…照星高校に入学し直樹と由美は野球部に入部した。マネージャーは由美の他にも一人いるのだが部員を掻き集める為に奔走しているらしい。
何せ出来たばかりの高校なので、部員はまだ少ない。
一人でも多くの部員を、と願うマネージャー心だ。

直樹が由美とともにグラウンドに行くと、直樹達同様入学してすぐ入部を決めた相馬太陽と滝川昴、茅野柊の三人がいた。
太陽は守備が持ち味の一塁手、昴は走力が持ち味の外野手、柊は打力が持ち味の三塁手である。
「高橋っ!お前もここかよ?!」
「そうだよ……相馬…悪いか?」
「いや……てっきりお前の兄さんと同じ高校かって思っていたんだが…」
「まあ、まあ……それにしても彼女は?」
「笠原 由美です……マネージャー志望です」
「もしかしてベスパ京都の笠原投手の?」
「妹です」
滝川 昴が言うベスパ京都とはアマチュア球団の強豪の一つでありプロの2軍を打ち負かした事さえもある。

やがて川崎あす香と柊 亮輔が姿を見せた。
「あす香ちゃん!紹介するよ、高橋直樹で隣にいるのが恋人の笠原由美」
滝川が言うとあす香はニッコリとする。
「川崎あす香です…あの、マネージャーって始めてやるから…その…」
「私なら中学の時にしていたから…何処まで進んだ?」
由美が早くもマネージャーモードになってあす香と話し始めた。
「そいつは?」
直樹が尋ねるとどっしりとして寧ろ格闘技向きの体付きをしている。
「柊 亮輔だ……リトルリーグで捕手をしていた」
「おいおいおい……」
太陽が不安になった。
「なんなら試してみたらどうだ?ほれ」
土居監督が姿を見せ亮輔にキャチャーミット、直樹にグラフを渡す。太陽もマイバッドを持ってきて素振りを始めた。
「監督……いきなりですか?」
由美が不安がるが土井は言う。
「確か、笠原さんだったね……する理由は……青春の一コマだ」

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