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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 48

「すまねえ…」
「別に直樹が謝ることはないさ。お前が自分の意志で決めたんだもんな。てことは、甲子園をかけたライバルになる訳だな。あ、その前にちゃんと受からなきゃな」
そして、照星高校受験日となったが流石に一度経験し後が無い二人は力を出し尽くした。その帰り…二人はふと小学校に足を運んでいた…そしてあの階段を見て言う。
「変わってないね…」
由美はいうと直樹は無言だった。

 さて……照星から合格通知が来ると直樹は緊張して見ると…合格していた。由美も合格し晴れて照星高校に入学となった。沖縄にてキャンプ中の達樹や達也にも知らされ父の喜び用は凄かったらしいが達也は膨れていた。
「まっ、弟って兄に僻んでいる所もあるさ」
レギュラーキャチャーの城崎 工は彼の背中を叩いて言う。
達也としては、自分の果たせなかった夢(甲子園)を弟が母校で果たしてくれると信じていた。
しかし、直樹は自分のポリシーであえて兄の高校を蹴ったのだ。甲子園出場の可能性が低くなるかもしれないのに。
弟が進んだ高校で甲子園出場果たせば嬉しいはずだが、やはり自分の母校でという思いがあった。
「全く何考えてんだアイツは…確かにウチの学校は暫く甲子園に行ってないが、去年の夏だってベスト8だ。そのウチを蹴って新設校とはな。出来立てホヤホヤの学校が三年で甲子園に行けるか!千葉を舐めんな!」
達也の怒りは収まらない。
「まあ、落ち着けよ。直樹君が自分で選んだ道なんだからさ。それにあの土居さんが来るんだろ?」
「土居さんが優秀な指導者でも、そう簡単に勝てっこない。高校野球は難しいんだ!」
自分の母校に入ってもらいたかったがために、熱くなってしまう達也。
「やれやれ」
城崎は言う。
「でも、勝負とは水物だし分らんぞ……三年で甲子園に行ける可能性もある…俺の高校も廃部寸前だったが二年の時に夏の甲子園に行けたしね…」
「しかし…」
達也はそれでも不満だった。
「俺の弟も妹も別の高校だったしそれくらいで蒸れるな……ほれ、営業、営業」
二人はグランドに出てファンに答える。
「それに若さゆえに出来る挑戦もある」
「失敗ししたら”ボウヤだからさ”と言えと?」
「それもありだが経験になる」
彼はバット持つと打席に立つ。

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