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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 44

「息子もアンダースローか……お前のサブマリンには本当に苦労したぜ」
達樹と譲二朗は笑ってはいた。
「元々はソフトをしていたんだが……俺が元プロって知ってベースボールに興味を持ち始めた…俺としてはあんまり勧めたくないがね」
彼はエースだったが肩を壊し現役生活は短い。
「今はしっかりと予防処置や対策が進んでいるし直樹の事は聞いているだろ?」
そこに魁が近寄る。
「杉田さん…アイツは絶対に日本を沸かせます…」
「だが、それを認める指導者がいるかどうかだ……俺も何度か衝突し勝ち星を挙げるために無茶した…アンダースローでも大成する事を証明したかったがこのざまだ」
彼は右腕を上げようとするが水平になったままだった。
「あんまり野球はさせたくは無いんだ……」
譲二朗の言葉に達樹も達也も言葉がでなかった。

 お正月も終わりいよいよ受験本番である。
由美は合格圏内だが、直樹の成績の伸びは微妙であった。
本人は頑張っているのだが…。
そうは言っても、時間は待ってくれない。第一志望校の推薦入試は今月下旬に行われる。
そして今日は最後のテストが返される日だった。
その結果は何とかいけるかも知れないと言う事だった……こうなると直樹も緊張する、試合では本番には強い彼でも受験は別だ。
「そう言えば俺も達也も勉強は怪しかった……受け継いで欲しくない血筋も困ったもんだ」
達樹は球団に戻りキャンプの先遣隊で沖縄に行っており達也も同期入団の選手と共に自主トレをし直樹の事を自宅に電話し魁が出ている。
「もう、素振りも軌道がガタガタ……彼女の言葉も効かないし」
「…何とかなるだろ?俺も達也もそうだったし」

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