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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 43

「ん?どうした魁?」
「ちょっとガン持ってない?」
「ほらよ。」
直樹は魁にガンを渡す。
魁はマウンドの投手の球速を計る。
「118km…でも感覚的には145km位だな。」
するとマウンドで投げていた投手が魁の所にやってくる。
「君はなんだい?さっきからずっと見てて?」
「いや…ちょっとな。でもあんたの球すごいな。」
「俺はあんたじゃなくて杉田章一という名があるんだが。まあいい。折角だから一打席勝負しないか?」
「ああ、いいぜ。」そして魁はバッターボックスに入る。
杉田がまず一球目を投げる。
魁は見逃すしかできなかった。
「なんだ…今のは…」
「これが俺の武器だ。目標は渡辺投手より下から手を出すことだけどな。じゃあ次行くぞ。」
杉田が二球目を投げる。
魁もスイングするが、バットにボールが当たる気配がない。
「なんだ?かすりもしないじゃないか。じゃあ三球目行くぞ。」
杉田は三球目を投じる。
魁はバットに当てられず三振となった。
「じゃあな。なかなかいいスイングだったぜ。」
そして杉田は再び投球を始める。
「あの杉田って言う子はアンダースローが武器だ……打ちにくい…」
達樹がプロの目になる。俗にアンダースローのボールが見た目以上に早くなるのは理由がある…まずベースボールでは殆ど見られない投げ方であり選手の目が慣れてないと言うがソフトボールをしている人なら見慣れている…ルール上ピッチャーはこれしか投げられないからだ。本塁とマウントの距離が短いのもあるが五輪代表クラスのソフトボール選手のピッチングとなれば体感速度は160km以上になり大リーグに属する打者ですら打てる者は少ないと言う。
「しかし、あの子の武器はアンダースローだけじゃない気がする。」達樹はそう言うと達也が聞き返してきた
「どういう意味だよ、親父」
「それはまだわからないがいずれ世間をにぎわすことになるのはたしかだ。」達樹の目がまた厳しくなり杉田を見ていた。
「杉田……もしかして…」
達樹が彼に話しかける。
「もしかすると、杉田 譲二朗の息子さんかね?」
「はい……よく存じてますよ……達樹さん」
杉田 譲二朗……それは達樹が現役時代の時に苦しめられた投手の一人である。よく内角攻めで達樹に当てることが多く何度も達樹が殴りこみをかけたのである。
「今、父親は?」
「もうすぐ見えると思います」
すると達樹は背後から来る殺気を感知した。
「久しぶりだな〜〜〜〜」
「ご無沙汰して申し訳ないな……」

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