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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 37

でも、由美が言うようにやっぱり子供用なのかもしれない。実際飲みやすいし…。
クリスマスの雰囲気に合うようにシャンパンを買っただけなのかな。
「それじゃフライドチキンの箱、開けてもいいか?」
直樹はお腹が空いているのか、さっきからフライドチキンの箱をチラチラみていたのだ。
「あ、そうだね。」
由美はそういって箱をテーブルの上に置き、ビリビリと開いた。

そこにはテレビで観たままの美味しそうなフライドチキン。時間が経ったとはいえ湯気が勢いよく立ち、その臭いに思わず二人はお腹を鳴らした。
そんなお互いの様子を認めて、二人はクスクスと笑い合うのだった。
「由美、早く食べよう」
「直ちゃん、盛り付けるから何か持ってきて。」直樹は由美に指示され、大きな皿を持ってきた。
「由美、これでいい?」
由美は指で丸を作った。
「あと、お箸持ってきてくれる?」
「え?箸で食べるの?」
「違うわよ、手で盛り付けるのは汚いじゃない」
「あっ、そっか」
直樹は納得した。
「…っと、箸は…ん?」
ちょうどいい箸を探していた直樹は、机の上にサラダがあることに気がついた。
「由美〜!サラダがあったけど…食うよな?」
由美に箸を渡しながら、直樹は言った。
「食べるけど…これ、直ちゃんのお母さん手作り?」
直樹が頷くと、由美の表情が緩んだ。
「ふふっ…嬉しいな♪」
「サラダが?」
全然わかっていないようすの直樹の問いに、由美は顔を左右に振って言った。
「直ちゃんのお母さんが私たちのために、こういうことしてくれたことが嬉しいんだよ♪」

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