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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 35

直樹はとりあえず片付けているとチャイムが鳴り由美が来た。片手には洋風唐揚チェーンのパーティセットがあった……。
「これって…」
「勉強に後に……ねっ…」
由美はここのフライドチキンが好物だった事を思い出した。

由美は直樹の勉強を見て思っていた……まったく油断も隙もない……まあ関係は薄々周囲にも気が付いている事は確かだ。
そして時間は過ぎていき、直樹にとって拷問とも言える勉強は幕を閉じた。
「冬休みの宿題けっこうかんたんだね。」頭の良い由美にとっては楽だったらしい。由美はすでに数学の課題を10ページ終わらしていた。
「簡単どころか全然わからないって。」直樹は1ページもすすんでいなかった。
「難しすぎるよ。」
「それは直ちゃんが授業中寝てるからでしょ。」直樹は先生の説明を睡眠薬がわりにして寝ていた。
「今こんなんで、受験に間に合うのかな…」
由美との学力の差…そして自分の悪い成績への不安からか、直樹はぽつりと呟いた。
「直ちゃんは、やればできる人でしょ?」
いつもより優しい口調で由美は言った。
「直ちゃん、頑張ろ?」
にっこりと微笑む由美は、まるで聖母マリアのようだった。
「俺はその笑顔に弱いんだよなぁ…」
「ん?」
聞き取れなかった由美は小首を傾げる。
「大丈夫…俺はもう弱音は吐かないさ!」
直樹は由美にそう誓った。
「勉強はこのへんにしてそろそろパーティ始めようよ。」直樹がやる気を出してくれたので由美は嬉しそうに話し、パーティの準備を始めた。
「そうそう、母さんがパーティするならこれ飲んでいいって言ってたぞ。」そう言いながら直樹が出したのはシャンパンだった。
「直ちゃん、いくらクリスマスだからってシャンパンもお酒なんだよ。」由美はあきれながらため息をついた。
「大丈夫だよ、母さんの話では多分子供用らしいから。」笑いながら直樹は由美に説明した。
「多分って…絶対じゃないんだ…」
「大丈夫だって母さんが買ってきたんだから、母さんが買い物失敗したのは………多分無かったし。」言い切れないんだ…由美は少し怖かった。

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