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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 27

「なおちゃん、どうかしたの?」
昔を思い出して、自分の世界を作り出していた俺は、由美によって現実に引き戻された。
「なんでもないデス…」
「ふぅん…あっ!先に部屋に入ってて!!」
「あ?ああ…」
いつの間にか、由美の家に着いていたようだ。
「お邪魔しまぁす…」
由美の家に来たのは久しぶりなのに、全然変わっていなかった。
中に入ってから気付いたが、今は由美の両親も姉の由真もいないようだ。
(今、この家には俺と由美だけ…?)
そんなことを思い、にやぁと間の抜けた笑いをうかべる直樹だった。

そして直樹は由美の部屋の前に着く。
思春期の男子にとっては、いくら気心が知れているとはいえ、女の子の部屋はまさに異空間。直樹は少し緊張しながらゆっくりとドアを開けた…。

部屋に入り最初に目に入ったのピンク色の羽毛布団が掛かったベット。
枕元には小さいクマの縫いぐるみが置いてある。直樹が小学校の頃、由美にプレゼントしたものだ。
ベッドの横には勉強机。机の上には教科書や参考書が綺麗に並べられている。
と、直樹は机の上に写真立てが置いてあることに気が付いた。手に取って見てみると、それは由美と直樹のツーショット写真だった。

(この写真はたしか…中学の入学式の時に由美の母親に撮ってもらった写真だ。)
満開の桜を背景にまだ似合わない制服姿の二人が、恥ずかしそうに指でピースを作っている。
「高校の入学式でも、こんな写真を撮りたいな…。」
直樹は由美と同じ高校へ行きたいという想いを一層強くし、そう呟いた。
「なおちゃん、寒いからココアで良いよね?」
由美がいきなり入って来たので、直樹は慌てて写真を元に戻した。
「ああ、ありがとう。」
「それじゃあ、勉強しよっか!」
部屋の中央にあるミニテーブルに、ココアの入ったカップを置きながら、由美が言った。
そして、ふと思い出したようにこう付け加えた。
「今日は勉強するために来てるんだから、変なことしないでよ?」
「……しないよ。」
直樹は数分遅れて返事をした。少し複雑になりながら。
それから三時間後……人間集中し過ぎると行き詰まり直樹も由美もそうなると背伸びしていた。直樹はそのままカーペットが敷き詰められた床になるとベットの下にティーンズ雑誌を見つけたぱらぱらと見だした。其処にお決まりの特集が組まれていて思わず凝視する……ある意味成人男性が読む雑誌よりもエロイかも……。
「直ちゃん!?それはお姉ちゃんが勝手に置いて……」
直樹は近寄る由美の顎を優しく掴んで言う。
「今日……安全か?」
「えっ…うん…でも……」
直樹は此処の所行為をしてないので貯まっていた。

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