PiPi's World 投稿小説

プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 21
 23
の最後へ

プレイボール! 23

その合間に勉強をする。何せ、二校しか受けないのだから手は抜けない。
直樹が新設校を受けようと思ったのは、監督の件もそうだが、下見に行った順介から「照星は設備もいいから期待出来るぞ」という話を聞いていたからだった。
兄の高校のように実績はないものの、可能性に思いをかけたのだ。
そして毎日朝早くから勉強し昼に後輩のために指導し夜遅くまで勉強という強行スケジュールを立てた。
達也も呆れるが直樹はここぞと言う時の集中力が高い……兄は静かに見守る事にした……。

やがてプロ野球の試合は全て終了し達樹の古巣である小樽キラーホエールは第二位に終わった。親父は単身赴任と言う形で北海道に渡り来シーズンに向けて選手に早くも雷を落としていた。そして達也はキラーホエールに社会人枠で入団した。
「おめでとう…兄貴」
「ありがとうな……」
空港で見送りに来ていた直樹の言葉に達也は返事した……彼は北海道に渡り寮へと入る事になる。
「寂しくなるわね〜〜〜」
「来年から交流戦もあるからさ」
交流戦とはセ.パ両リーグでシーズン中に実施される試合でありプロ野球人気に陰りが出始めて起爆剤に実施される事になった。直樹の言葉に母親は言う。
「直樹はあの高校に行くなら寮に入るんでしょ?」
「寂しい?」
直樹は言うと母親は頷くと言う。
「親戚の魁君が来年から貴方が通う中学校に入る事になったから大丈夫よ」
「え〜〜〜〜アイツが!」
母親の実の弟夫婦の子供である御堂 魁も野球をしていて強打者として知られている。彼の地元の中学校は名門校の筈だ…。
「だって……隆弘(魁の父親)が海外赴任になって奥さんも付いていく事になったから……祖父母所かだと遠距離通学になるからいっその事家で預かる事にしたのよ」
母親の言葉に直樹は呆れた。

数日後には魁が来た。
「お世話になります……」
「魁君〜〜〜大きくなったね〜〜」
直樹を見ると魁は軽く会釈をする。
「直従兄〜〜〜」
何故か良く懐かれ正月やお盆にはキャッチボール(夜ボールが見えなくなるまで)をしている。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す