PiPi's World 投稿小説

プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 18
 20
の最後へ

プレイボール! 20

それから直樹は、まず先に行われる兄が通った高校に照準を合わせて勉強を始めた。
直樹と由美は受験勉強を共にする事になったのだが、由美は直樹には言わなかったがある決意をしていた。
由美は高校を受験するつもりは無かった。栄養学やトレーニング学を勉強しながら、直樹のサポートを裏方としてする……直樹に抱かれてから、由美は直樹と同じ夢を追う想いを強くし、直樹の夢の為に自分ができる事をしようと思ったのだ。
その想いを両親、そして直樹の両親にも打ち明けた由美。両方の両親共に驚いたが、由美の決心の固さに根負けした形で了承するしかなかった。
特に直樹の両親は由美の事をますます気に入り、嫁入り修行の一環として迎える事を由美に約束し、どちらの高校に入ろうと、2人の為に近くに部屋を借りる事を決めた。
直樹の父などは『直樹が浮気したら絞め殺す!』とまで言って、由美を全面的にバックアップする事を約束した。
こうして由美は、直樹の知らない間に、両家公認のフィアンセとなったのだった。

その最初の共同作業が、直樹の受験勉強の手伝いである。
成績も良く真面目な由美が勉強をサポートする形となる。
 
そんなことを知らない直樹は、兄である達也のいた高校の推薦入試に向け勉強に勤んでいた。
本来あまり勉強が得意でなかった直樹だが、由美のサポートもあってかグングン成績も上がっていく。
今の成績なら間違いなく推薦も受かるだろう、そう思われていた。

そんなある日のこと‥‥

「由美、どういうことだよ!高校に行かないって!!」
恒例になった直樹の家での受験勉強に来た由美は、開口一番そんなことを言われ戸惑っていた。
「なおちゃんにはもう少し黙ってるつもりだったけど…ばれちゃった?」
由美はばつが悪そうに目を伏せ答えた。
「どうして高校にいかないんだ!?」
直樹の問いに由美は大きく一度深呼吸をする。
「私、なおちゃんのプロ野球選手になるっていう夢を応援するために、栄養学とトレーニング学を勉強するつもりなんだ。それになおちゃんの私生活の部分でもサポートしたいから、一緒に暮らしてなおちゃんのこと支えたいと思う。」
直樹は由美の目を真っすぐ見つめ黙って話を聞いている。その真剣な表情から直樹の考えは読み取れない。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す