PiPi's World 投稿小説

プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 119
 121
の最後へ

プレイボール! 121

続く田西は大飛球を放つがレフトフライに倒れ、8番村越はフルカウントからの縦に落ちるスライダーに空振り三振。
相川はピンチを凌ぎ、最終回の攻撃に望みを繋いだ。

最終回の照星の攻撃は茅野から。その茅野が大きな仕事をする。1−2からの4球目、大西の抜けたスライダーをフルスイング。打球はグングン伸び、左中間スタンドに突き刺さる同点ホームランとなった。右腕を突き上げてベースを回る茅野。
結局この後、両者点が取れず引き分けに終わったため、値千金の一発となった。

照星はこの試合、引き分けた。
スコアだけを見れば2‐2。
ただ、課題が露呈してしまった。
それは、レギュラーメンバーは実力はあるが、控えメンバーはレギュラーメンバーに比べて力が弱いということだ。
今日滝川の変わりに先発してセンターを守った佐伯は3‐0。
しかも先制点に繋がるエラーをし、最後は代打を出された位だ。
その代打木村も三振。
守備は打球が来なかった分何とかなったが。
そんな課題を抱えつつ、照星は日曜日の横浜みなと高校戦を迎える。
滝川が何とか駆け付けたので、再びベストメンバーを組んだ照星である。
先発投手は横浜みなとが右腕高山、照星は連投になる相川である。
1回表の照星の攻撃に備え高山がマウンドに上がる。
高山は190cmの長身右腕。
タイプで言えばドルフィンズの斉東一である。
最速145kmのストレートと落差のあるフォークを武器とし、神奈川県内でも好投手の一人として名が知られている。
その高山は1番滝川を詰まらせサードフライに打ち取ると、2番藤井は外いっぱいの直球で見逃し三振。3番直樹もボールになるフォークに手を出し空振り三振と、三人で仕留められてしまった。
一方、連投になる相川は疲れからかノーアウト満塁のピンチを招くが、橘・藤井のセカンドショートコンビの活躍で0で乗り切る。
やはり相手4番三輪のセカンドゴロを橘がホームゲッツーに仕留めたのが大きかった。
2回表は野田から。
高山の失投を野田は強振すると、打球はセンターバックスクリーンにぶち当たる。
野田の豪快な一発で照星は先制する。
柊はショートフライ。
橘が守備の良い流れを打撃にも生かし、ライトへの二塁打を放つが、茅野・相馬が連続見逃し三振に切られる。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す