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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 111

初球、二球目とも外れてボール。
そして三球目、ストライクを狙って来たこの球を直樹は中井に打ち返す。
この痛烈なピッチャー返しを中井は捕ることが出来ず打球はセンター前へ。
滝川がホームに生還し、まず照星が1点を先取する。
打席には4番野田が入る。点を奪われ中井は慎重になりすぎたのか、ストライクが一球も取れずに野田を歩かせてしまう。
続く5番柊にはカウント1−3からのスライダーを捕らえられ、打球は左中間へ。
ランナー二者生還し、打った柊も悠々セカンドに。
これで3−0だ。
6番橘は狙いすぎたのか、キャッチャーフライに倒れる。
しかし続く茅野はショート強襲のヒットを放つ。
更に相馬もレフト前にヒットを放ち、満塁のチャンスをつくるが、相川がセカンドゴロに倒れ照星の攻撃が終わる。
翌二回表も相川は危なげなく三人で仕留める。
一方の中井はその裏、ツーアウトから直樹を一塁に歩かせ、後続の野田にレフトスタンドまで運ばれてしまい、その差が5点差と開いた。
三回以降、相川はヒットや四球でランナーを出すものの、各の違いを見せ付け無失点で乗り切る。
照星打線は三、四、五回と、何れもランナーを出しながらも後一本が出ず無得点に終わったが、六回に橘の犠牲フライで1点を加え6−0とする。
七回表も相川はきっちり抑え、七回裏へ。
佐倉北のマウンドには二番手の原田が上がっていた。
バッターボックスには9番相川が入る。
1−1からの三球目のカーブを捕らえるがファーストライナーに倒れる。
続く滝川はボールをじっくり見極め、フォアボールを選ぶ。
そして2番藤井の0−1からの二球目に盗塁を仕掛け、セカンドを陥れることに成功した。
これで一打コールドのチャンス。ファールを挟んだ2−2からの五球目。高めのストレートを押っ付け、打球が一・二塁間を破る。
ライトの返球前に俊足の滝川がホームに滑り込んだ。
一塁ベース上で藤井が拳を突き上げる。
7−0、チーム史上初のコールド勝ちを収め三回戦進出を決めた照星。
三回戦の対戦相手は成東商業と決まった。近年はベスト16辺りでさまよっているが、かつては甲子園出場を果たしたことのある古豪だ。

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