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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 109

松本も茂原南戦の屈辱を晴らすべく徹底的に走り込む。

そして、いよいよ試合当日になった。
緑ヶ丘との試合が始まる。
今日は照星は先攻なので、1番の滝川が左打席に入る。
緑ヶ丘の先発は左腕横田。この高校には右腕黒柳もいるが、緑ヶ丘は左腕横田を持ってきた。
横田は左オーバースローで得意な変化球は無いが、テンポ良く投げ込んでくるのが特徴だ。
その横田は早いカウントで滝川を追い込み、最後は外角低めのストレートでショートゴロに仕留めた。
続く藤井は横田の二球目を打ち上げ、キャッチャーフライに終わった。
ツーアウトランナーなしでバッターは3番直樹。その直樹は1−2からの四球目のやや外寄りの球を捕らえる。しかし、打球は横田のグラブにダイレクトに収まりスリーアウト。
そして一回裏、マウンドには照星のエース相川が上がる。
相川はツーアウト後、3番の里見にヒットを浴びるが、4番中村をスライダーで三振に仕留めた。
そして2回表を迎える。
この回は4番野田から。
しかし、横田に完全にかわされて空振り三振。
柊はセカンドゴロ。
橘はセーフティーバントを試みるが、サード沢田に上手く処理されてアウト。
2回裏は相川が三者凡退に抑える。

以降7回まで白熱した投手戦が展開される。
互いに三振や凡打の山を築き上げる。
ちなみに7回までの奪三振数は、相川が8で、横田は4。
被安打数は相川が4で、横田はなんと1。
横田の凄いところは内野ゴロの多さで、既に11もある。
そして8回表、この回は5番柊から始まる。
その柊がフルカウントからのカーブを見極めて四球となり一塁に歩く。
続く6番橘はバント練習の成果を生かし、きっちり送る。
ワンアウト二塁のチャンスで7番茅野を迎える。
土居監督はここで茅野に耳打ちをする。
そして横田は茅野に投じる。
1球目はインローの137kmストレートで見逃しストライク。
2球目は同じようなコースに来たが、今度は117kmのフォークで空振り。
3球目は完全に外す。
そして4球目。
バッテリーは外のスライダーで空振りを取るつもりだったが少し抜ける。
茅野はその甘いボールを見逃さずにセンターに運ぶ。
ただ、センターが前進守備を敷いており、柊は三塁までしか行けなかった。
これでワンアウト1・3塁となる。
緑ヶ丘のベンチはここで動き、右腕黒柳を投入する。
黒柳は現代では珍しく縦のカーブ、所謂ドロップを投げれる。
ドロップとはフェニックスの黄金期を支え、昨年まで同チームの監督であった濠内投手の得意球である。

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