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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 106

バーベキューが始まると、野球部員達は好きなプロ野球の話しをしだす。
「セはダイナマイツかな?パは今競ってるけど、今年はドルフィンズが逃げ切るんじゃないか?」
柊が言う。
「でも、今年からはプレーオフがあるからな。二位でも三位でも優勝する可能性があるぞ」
松本がそう反論する。
「セにも導入するって話しあるよな?」
そう話しを振るのは相川。
「フェニックスのオーナーが反対してるけん。視聴率とかファンのことを考えたら入れるのがよかと」
野田が言う。
「でもさ、プレーオフやったらシーズン一位でも優勝出来ないかもしれないからなあ。それじゃ、シーズンの価値が下がると思う」
そう言うのは滝川。
「それも一理あるな。でも、(パ・リーグでは)もう決められたことだからなあ」
茅野が言った。
野球部員達は野球談義に花を咲かせながら、楽しいひと時を過ごした。
その様子を見ていた剣道部のメンバーは「みんな野球好きね。野球バカってヤツかしら?」と語っている。
その剣道部は野球部員の話しで盛り上がっていた。一番人気はイケメンエースの相川で、二番目はあす香一筋の茅野、三番目が柊だった。
剣道部のメンバーも大半が楽しいひと時を過ごしたようだ。

そして翌日、この日は最終日ともあって、朝食後は皆部屋の大掃除に明け暮れた。
掃除が終わると、土居監督はメンバーを集めてこう告げる。
「みんなお疲れ。明日から2日間休みにする。しっかり休んでくれ。」
「はい!」
皆返事をする。
部員達の表情に安堵感が漂う。それは練習がかなりハードだったからだ。
相手が一年生とはいえ、土居監督は容赦しなかった。だが、それは土居監督が練習は嘘をつかないことを知っているからである。
その厳しい練習にも、部員達は気持ちで食らい付いていった。
こういった経験が後に生きるようになるはずだ。

一方のプロ野球、とりわけパ・リーグは、7月末から貧打に苦しみ出したドルフィンズに代わりファルコンズが首位に踊り出た。
とは言え、ドルフィンズとのゲーム差は1ゲームしか開いていない。
キラーホエールズはと言うと、順位が4位まで落ちていた。
3位であるユニコーンズとは5ゲームも開いている。
こんな風になった理由はやはり高橋コーチである。

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