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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 101

「…あの…監督、お知り合い…ですか?」
由美が怖ず怖ずと聞く。
「ああ、紹介遅れたわね。私は土居 レイナ、あなた達の監督の娘よ」
土居監督が答える前にレイナが自ら自己紹介する。
「そうなんですか?はじめまして、私は笠原由美。隣にいるのが…」
「川崎あす香です。私達、照星野球部のマネージャーなんです。監督にはいつもお世話になってます」
にこやかに答えるあす香。
「そうなんだ、よろしくね。パパ、よかったわね、こんなカワイイ子達と一緒に過ごせて。でも、間違っても手出しちゃダメよ。パパはそんなことする人じゃないケド」
「……」
流石の土居監督も娘レイナにはタジタジだった。
「ところでパパ、私は何すればいい?」
「とりあえず荷物を103に入れて来てくれ。」
「わかったわ。」
そしてレイナは去っていく。
「可愛い娘さんですね。」
「俺に似なかったからな。それよりも練習だ!笠原は相川の、川崎は松本のフォームやコントロールをチェックしてくれ!」
「「はい!!」」
そして練習が再開する。
相川は肘をやや庇うような投球フォーム。
しかし、柊のミットにズバンといい音を響かせる。ケガ前にこそ及ばないものの、球威はかなり回復していた。以前は力で捩伏せるような投球が持ち味だったが、今は制球重視の投球スタイルに変化した。
勝負どころで甘くなる制球やスタミナ不足が彼の課題だ。
相川に続いて、松本も投球練習を始める。
右サイドから繰り出すボールに迫力はない。
投手に転向して一年あまりのせいもある。球威、制球力、変化球のキレ、スタミナ、マウンド度胸、何れも相川には遠く及ばない。
しかし、彼が最初に覚えたシンカーだけは中々のキレがある。習得中の高速スライダーとのコンビネーションが使えるようになり、コーナーを突いた投球が出来るようになれば技巧派投手として使えるだろう。

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