聖華学園 95
「ちょっと腰が疲れたよ。あっ葵、水着がずれてるよ。そんなに僕に見せたいの?」
「……きゃっ、申し訳ありません」
「なんか勃って来ちゃった。葵、処理してくれる?」
「えぇ、ではプールサイドでよろしいですか?」
「プールの中でじゃ駄目?」
「プっ!プールの中でですか?」
「そう、プールの中でしたいなぁ。強化選手にも見せてあげようよ」
葵は清司に後ろからずれている水着を脱がされかけてLカップの超乳を揉まれながら清司の発言に戸惑っていると
「せ・い・じ・さ・ま。」
プールサイドから怒気を含んだ美月の声が聞こえる。
プールサイドは清司の後ろ側だったため、清司は葵の超乳を揉むのを止め恐る恐る後ろを振り返って見上げてみる。
そこには、今にも角が生えてきそうな顔をしている美月と仁王立ちで青筋が浮かんでいる楓の姿があった。
「清司様。 バタフライの練習をなさってたのではなく、葵さんとお楽しみだったのですか?」
「清司様の練習のアドバイスができればと思って来てみれば、葵さんとこっそりお楽しみだったのですか?」
美月と楓に次々に質問をぶつけられ清司は言い返せないでいた。
美月と楓は水の中に入ると「清司様。 ちょっと…。」
「葵さんもちょっと…。」
と言い、清司と葵に説教をはじめるのだった。
そして、数時間が経過したであろうか…外は闇に包まれていた。
「清司様。 葵さん。 わかりましたね?」
という美月の問いに清司は
「ごめんなさい。」
そして葵も
「申し訳ありませんでした。」
と謝罪すると美月と楓は、清司と葵をそれぞれ抱擁する。
綾乃達はウォータースライダーなどをそれぞれ楽しみ、先にプールから上がっていた。
プールから上がった清司と美月、楓、葵は着替えて夕食のため、食堂に向かう。
清司は、美月と楓に説教をされたのがよっぽど堪えたのか、さっさと風呂に入って自分の部屋に行ってしまう。
愛奈と菜月は清司の異変に気付き、後を追い掛けるようにして清司の部屋に向かうのだった。
コンコン。
清司の部屋のドアがノックされる。
「だあれ?」
「愛奈よ。 菜月もいますぅ。」
「お義姉ちゃん。 菜月。」
「今開けるから待ってね。」
ドアが開かれ、愛奈と菜月が部屋に入る。
「清司、どうしたの?」
「せいじさまぁ〜、 元気ないですぅ〜。」
菜月は清司の肩を揉む。
かくかくしかじかと愛奈と菜月に理由を話す清司。
理由を聞いた愛奈は
「うーん。 ちょっとおふざけが過ぎたかしらねぇ…。 いいわ。 お義姉ちゃんが楓ちゃんに言っておいてあげる。」
「菜月もママに言っておきますぅ〜。」