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聖華学園
官能リレー小説 - 学園物

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聖華学園 112

「清司様。 お食事ができましたよ。 今日は朝から何も召し上がってないということなので、お粥にしました。」
杏奈の言葉を聞いた愛奈は呆れる。
「清司。 また、あなたは何も食べてないで1日いたの?」
清司はうなずく。
愛奈は大きなため息をつくと
「私が昔から言ってるでしょ? ご飯はちゃんと食べなさいって。 昔から、何かに集中するとご飯食べないでいるんだから。」
愛奈は清司に説教をはじめる。


 説教は15分ぐらい続いたであろうか、せっかく杏奈が作ってくれたお粥が冷めてしまう。

見兼ねた杏奈が
「愛奈様。 もう、それくらいで……。」
と愛奈を嗜める。
愛奈は何か言いたげな顔をしていたが
「清司。 次からはやめなさいね。 やったら、お母様に言うわよ。」
と言って頬を膨らませながら清司の隣の席に座る。
そして、今度は菜月が清司の頭を胸に抱き抱えて撫でている。
その間に杏奈は、お粥を温め直すために器を持って奥に戻っていた。


「清司様。 温め直してきました。 冷めないうちにお召し上がりください。」
その声に気付いた菜月は清司を抱き抱えていた手を離す。
清司はあらためて、お粥の中身を見ると中身は、ありきたりな普通のお粥ではなく、鶏肉やピータンの入った中華粥だった。

「杏奈。 これ、普通のお粥じゃないよね?」
「清司様。 これは中華粥です。」
清司はレンゲで食べる分だけを器にとり、食べはじめる。
「杏奈。 おいしいよ、ありがとう。」
清司は杏奈に笑顔を向けると杏奈ははにかむ。
愛奈は清司のおいしそうに食べる姿をみて
「杏奈ちゃん。 私にもレンゲをください。」
と愛奈が言うと菜月も
「私にもレンゲ、欲しいですぅ〜。」

愛奈と菜月に頼まれた杏奈はレンゲを奥に取りに戻り、それぞれにレンゲを渡す。
愛奈はレンゲでお粥を掬い、ふぅふぅと冷ましてから自分で食べるのかと思いきや
「清司。 あーんしてっ。」
「お義姉ちゃん、自分で食べるよぉ〜。」
杏奈は愛奈と清司姉弟の光景を微笑ましく見ていた。
「菜月も清司様にあーんってしたいですぅ〜。」
それをみていた菜月も清司におねだりをして、結局、清司は愛奈と菜月の二人に交互に食べさせてもらっていた。


あっという間に、器のお粥は無くなり
「ごちそうさま。」
清司は杏奈の顔を見て言い
「お義姉ちゃん、菜月。ありがとう、ごちそうさま。」
と言って清司は、愛奈と菜月の頬に唇を落とすと愛奈と菜月は清司に両側から抱きつき清司の頬にそれぞれ、唇を落とす。

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