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うちのマネージャー
官能リレー小説 - 学園物

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うちのマネージャー 84

ベタだなと思いつつも、あまり使われていないせいなのだろうか。教室内の空気が淀んでいるように感じられ薄気味悪い。思わず自身の体を抱きしめるようにしながら、共恵は奥へと足を進めた。


背後で音もなく扉が閉まったことに、気づくことはできなかった………。


†††



扉を少しだけ開け、外の様子をうかがう。…入ってきたときと同じ、誰もいないようだ。大丈夫。
原田聡介はそっと第三実験室から出ると、手にしていた鍵で今出てきたばかりの扉を閉ざした。そのままゆっくりと歩き出すと、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴りだした。

ドクッドクッ

心臓の鼓動が常より少しだけ早い。理由はいくらでも上げられる。でも一番の理由は何より、気分が高まっているからだ。ついさっきまで腕の中に抱えていた存在。夢にまで見ていた彼女を思う存分堪能することができるのだ。
あと数時間後には。
後ろからそっと忍び寄り薬を含ませた布を押し当てると、彼女は簡単に意識を失った。その体を拘束しながら、計画も忘れ襲いかかりそうになる自分を必死に抑えた。
(…落ち着け)
あと数時間。あと数時間の辛抱なのだから。
必死に自制心を働かせ、何食わぬ顔を装い、聡介はクラスに戻ったのだった……。



†††



熱い。
熱くて熱くて仕方ない。

共恵は目を覚ました。しかし瞳を開けたはずなのに、視界は薄暗く一体どこにいるのか、何時なのか定かではなかった。
(…あれ?)
確か自分は第三実験室に入ったはずだ。…それから誰かに後ろから口を塞がれた…?

「…っ!?」

漸く自分の状況を悟ったと同時に、体が拘束されていることに気づいた。手は後ろ手に縛られ、足は無理矢理開かされM字開きに座り込んでしまっている。

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