「ぁんっ…ぁんっ…ひぃん…っ」

刺激され続けてだらだらと溢れ続ける愛液を、余すことなく舐めとってくれる舌。臀部をがっちりととらえる大きな手。全部が愛しい。全部が自分を愛してくれる。
（…ああっ…オカシクなっちゃぅぅ）
このまま延々とイかされ続けるのかと思った矢先、新たな刺激が共恵を襲った。

「…えっ！？…あっ？…ソコは…っあぁあっ？！！」

快楽に蕩けていた共恵は、思わぬ箇所にのばされた健哉の指に、声を上げさせられていた。

「やっ！…そ、な…トコっ…っ！…っん…」

今まで散々嬲られていた秘所。それよりもさらに後方の、“その穴”を弄られる。

「あっ！…やっ！…ぃやっ！」
「何がイヤ…？」

いつの間にかスカートの中から抜け出していた健哉に下から見上げられる。行為が始まってから初めての健哉の低い声が、共恵の鼓膜を震わせた。
その間も巧みに下半身を拘束され、穴の周りの皺一つ一つを伸ばされるように、健哉の長く意地悪な指先が共恵の肌上を這い回る。

「だっ…だめ…ゃっ…ゃんっ…」
「だから…何がイヤ…？ちゃんと言わねぇと…―」
「―…っ！？」
「―…指……入れるけど…？」

質問口調でありながら、有無を言わせない調子の声色に、共恵の躯に緊張が走る。
その間も健哉は、今は弄られていないにもかかわらず、秘所からだらしなく溢れ続ける淫蜜を、たっぷりとその手に取り、後穴に―アナルに撫でつける。

ぺちゃ…ぴちゅ…

「ぁっ…っ」

先ほどまでは羞恥による気持ちで振られていた首が、今度は健哉への恐怖の想いに、左右にぶんぶんと振られる。
（健哉くん…やっぱり怒ってる…）
行為が行われる直前、健也の瞳の奥に垣間見た冷たさも、ずっと言葉もなくイかされ続けたのも全部。

「…あっ…んぅ…っ」

（…私…なにしちゃったのかな…）
慣れない場所を探られる感覚に躯をびくつかせながらも、共恵の心は絶望に向かって進んでしまい、快楽とは別の理由で涙がこみ上げてくる。

もみっもみっ

変わらぬ強い視線を共恵に向けながら無言のまま、健哉はぷりぷりとした桃のような共恵の臀部を揉み込んでいく。健哉の変わらぬ冷たさを感じながら、止むことのない愛撫に、共恵は覚悟を決めた。