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うちのマネージャー
官能リレー小説 - 学園物

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うちのマネージャー 43

腰にあてられていた健哉の手が一方だけ離れ、すっと共恵の口元に近づいた。
(あっ…)
すると当然のように、共恵は健哉の指を口に含み、一本一本丁寧に舌をはわせた。昨夜そうしたよりも、より一層淫らに。

「んあむっ…んちゅっ……れるっ…ちゅ…っん…」

聡介に見せつけるように存分に舐めしゃぶり、健哉の指がふやけるほど長い時間そうしていた。

ちゅぽっ…

やがて水音と共に指が引き抜かれると、健哉の指と共恵の唇の間を銀糸が伝った。抜かれた指を物欲しそうに目で追いかける共恵に、健哉は苦笑しながらその顎に手をかけた。

「…………っ!?」
「んっ…あ…むっ…んふっ」
そして、驚愕に目を見開く聡介に、見せつけるかのように熱いキスが交わされた。
それまで健哉のされるがままに見えた共恵も、キスが与えられると、健哉の首に手を回し、積極的に舌を絡ませ始めた。

「…んっ…ぁ…んふっ」

唾液が伝い落ちるのも構わず、ただひたすら互いの唇を貪る。水音と荒い息づかい、そして服の擦れ合う僅かな音が、狭い部室に響く。

「っ…………ぅあああああっっ!!!!」

そのとき突然、叫声をあげ聡介が部室を飛び出していった。しかしそんなことさえ艶事に没頭する二人の意識には入らないのだろう。開け放たれ、キィキィと音をたてる部室のドア。
そんな些細な音も二人の耳には届かず、飽くことなく互いの唇だけを味わい続けるのだった…………。



†††

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