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うちのマネージャー
官能リレー小説 - 学園物

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うちのマネージャー 38

「…そうか?でも顔赤いみたいだし…声も掠れ気味だぞ?…無理しないで言えよ?」
「うん…」


言えるわけ、ない。

顔が赤いのは健哉を見て欲情したからって?声が掠れてるのは昨日散々啼かされたからだって?ぼんやりしていたのは、もう健哉しか視界に入らないからって?
そんなの言えるわけがないのに。

「…何か用だったの?」
「…あ…ああ、うん」
無理矢理話題を変えた共恵だったが、総介がそれいじょう聞いてくることはなかった。
総介の用は、部室にあるOBからの差し入れであるジュースを持ってきてほしいとのことだった。
(…そういえば、もうお昼なんだ)
いつもの自分ならそんなこと事前に気づいて自ら動いているはずなのに。
(いい加減に気持ち切り替えなきゃね)
自分自身を叱咤しつつ、部室に向かった共恵だった。


(あれ?ドア…開いてる)
部室のドアが少しだけ開いているのが見える。いつも練習中はきちんと鍵を閉めているのだ。その不自然さに共恵は眉をしかめた。
(誰かいる?)
思いながらドアノブに手をかけようとした。

「…はっ…ぁはっ……んっ…」
(え…!?)
部屋の中から聞こえてきた声に、手が止まった。
(…今のって)
ドキドキとうるさい心臓を抑えながら耳をすませると、今度は先程よりもはっきりと聞こえてきた。

「あっ…!あっ…!…あぁっ!」
「おまっ…声…出し過ぎ…」
「…だっ…てぇっ…あっ!」

(この声って…まさか…)

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