うちのマネージャー 35
(“食わせてやる”って…こんなの……っ…)
甘い新婚カップルのような「あ〜ん♪」などという生ぬるいものではない。端から見れば後ろから椅子に座る健哉に抱っこされているだけの状態。しかし真実は―
「ねーってば?オイシイのは上の口?…それとも下のクチ?」
「ああっ!…ああんっ!」
揺さぶられる振動に堪えられなかったのか、はたまた与えられる快楽の強さに力も入らなくなったのか、共恵の手から握られていたはずのフォークが滑り落ち、床に転がる音が響いた。
「…あーあ、フォーク落としちゃって…。やっぱ共恵は下のおクチの方がオイシイんだ?」
「…あっふぅ…ん」
テーブルの上に並べられたほとんど手つかずの料理。床に落ちたフォーク。服内に忍び込んだ健哉の手。そしてなにより、健哉の肉棒をきゅんきゅんと締め付ける共恵の“下のおクチ”。全てが健哉の言葉を証明していた。
「…スカートの下で俺のチ○ポ銜え込んで…こんなに涎たらして…やーらしぃなぁ…」
「…ぁっ…だっ…だってぇ…っ」
耳元で囁く声。服の下で胸を鷲掴む大きな手。全てに興奮し、健哉に強請るように、甘えるように言い、一層淫らな顔つきをして見せた。
「だって…?」
そう耳元で囁くのと同時に健哉の腰が動く。より深く押し入ってくる感覚に共恵の背がのけ反り、無意識にガクガクと腰を揺らしていた。
「ふああぁっ…!!だぁっ…て…ぇっ!きもち…イイっ!!や…またイクうぅっ!!」
長く果てのない淫行の中で共恵が学んだ「イく」という言葉。それさえ叫べば健哉はこの上ない快楽を与えてくれる。それがどれだけはしたない言葉であろうと、共恵に躊躇いはなかった。
「…いいぜ?イくだけイけよっ…!!」
健哉も共恵の言葉に気をよくしたのか、抉り込んでくるモノがぐっとその質量を増した。