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うちのマネージャー
官能リレー小説 - 学園物

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うちのマネージャー 34


囁くように名を呼ばれると同時に、梳くように頭をなでられ、うっとりと目を瞑る。そのまま頬に移る大きな手のひらに、甘えるようにされるがままになっていると、顎を掬われ唇を合わせていた。

チュッ…ちゅぅ…

いつの間にか日も落ち、暗闇に覆われようとする室内に、リップ音だけが暫し響いていた。



†††



こんな淫らなこと、ないと思う。

グッチュ…グッチュ…

「…あっ!っぁん!…はん!」

ぎしっ……ぎしっ…

「なあ?そんなおいしい…?」「…あぁ…あうっ!…あっぁっ…」

後ろからの問いかけに、共恵は喘ぎながらも必死に首を縦に振る。その有様に健哉はさも楽しそうにククッと笑いながらまたしても耳元で熱く囁いた。

「おいしいのは“どっちのクチ”なわけ?」
「ぁうっ…ぁああっ…ん」

答えたい。けど、答える術を知らない共恵は「答えられない」と伝えるように、今度は首を左右に振った。
あれから、恋人同士のように甘い深いキスを交わして、再び風呂に連れて行ってもらった。
そこで再び求めてきた健哉に、なら何故さっきは何もしなかったのかと問えば、「一回ヤっちまったら、止まんなくなるだろ」との答え。きょとんとする共恵だったが、「初めては部屋がいいだろ?」という思いもしなかった健哉の気遣いに、胸がきゅんきゅんしてしまったのだった。
そのままの甘い空気で、二人は仲良くご飯をつくり、「俺が食わせてやる」という言葉にも、共恵は二にもなく頷いてしまったのだが。

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